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【神社の世界】#17 三嶋大社

2016年
平成28年4月14日

伊豆国一ノ宮、総社。

 東海道新幹線ひかり号に乗って三島駅を下車すると、一応、徒歩圏内です。仕事ついでのご挨拶参拝です。
 御祭神は、
山の神"大山祇命"(おおやまつみ)と
海の神"事代主"(ことしろぬし)です。
2柱あわせて三嶋大明神、農林水産の神様ということでしょうか。

三嶋と御島

 創建はあまりにも古くてはっきりしてないそうですが、古代より伊豆の人々は、島々の火山活動を畏れ、噴火を鎮めるために、数多くの御島神(ミシマ神)を祀っていて、その総社が三嶋大社となっているという説が私にはしっくりきます。

 東海道屈指の社格とされる三嶋大社は、ちょうど富士・箱根・伊豆に囲まれた麓に位置し、豊かな地下水で有名な柿田川湧水群もすぐ近くにあります。
 また、三島は、東海道の要衝の宿場町であるほか、伊豆半島の真ん中を縦断する下田街道の起点となっています。伊豆半島、ひいては伊豆諸島の島々とも繋がる起点です。
 地球のダイナミックなエネルギーが集まるホットな場所ですね。陰陽五行の"火"と"水"の気が集まる地域なのでしょうか。

武家社会始まりの地

 三嶋大社は、鎌倉幕府を開いた源頼朝が源氏再興を祈願した神社です。平家に敗れた頼朝の島流し先が、ここ伊豆国です。
 日本の歴史上初の武家社会が成就したということから、その後、源氏や北条はもちろんのこと、足利、豊臣、徳川らの武家が代々大切にしてきた神社とのことです。拝殿のお賽銭箱には桐紋が描かれていますが、もしかして豊臣家ゆかりの印かもしれません。


拝殿には桐紋

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