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《ルナの秘密》

「〜♪」
鼻歌を歌いながらルナは雨の中家への道を歩いていた。雨の日でもご機嫌なルナはスキップするような足取りだ。こんなこともあり、ルナは変わり者とよく言われる。主な理由としては常に誰かと話しているようなことが多々あるからだ。一人でいるのに「そうだよね」や急に笑い出すこともある。その様子が少し不思議で、幽霊でも見えているのではないかと噂する人もいる。でも本人はそれに対して全く気にしていない。なぜならどれも本当では無いから。
「さむいよ…」
ルナが歩いているとどこからか声が聞こえた。ルナが声の主を探していくと一つのダンボールに当たった。中にはルナの予想通り子犬が一匹いた。
「およ?かわいそうに。寒いでしょ?」
ルナはポケットからハンカチを取り出すと、子犬を包んで抱き抱えた。
「一緒に帰るか!」
「…お願いします」
「そんなに固くならずに!」
ルナは子犬を抱えて家へと急いだ。

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