生成AIは地図が不得手。そこをなんとか、と考えてみた。(続)
視覚障害者が自在に音声ナビを使えるようにするためには、生成AIを使った対話型にすることがのぞましい。だが、現在の生成AIはそのままでは地図が扱えない。本記事では、地図データをテキストデータに変換する方法について述べる。
【地図から必用な情報を抜き出す方法】
Googleのごちゃまぜの地図からどうやって関連するかも知れない(relevant)情報を中執(extract)するか。
この画像に示すテーブルは、私が実際に甲府駅前をナビで歩くために作ったルートデータの一部です。
まず、Google Mapでルートを作らせ、GPX型式で書き出す。
GPXから得られる折れ線を3m間隔で内挿するとともに、進行方位角を計算している。
左から:ポイント連番、緯度、経度、方位角、コメント の順でアル。
コメントは、私がキーボードで1つづつ打ち込んだ。
【コメントを自動作成する方法】
手動でコメントをつけるわけにはいかないことは言うまでもない。
自動作成の手順を、甲府駅前を例にして説明します。
Google Mapにタイして、現在位置を
35.66641,138.56883
に設定すると、右手に観光案内所がある という情報が返ってきます。 GoogleのAPIを使います。
この作業を始点から終点までのすべてのポイントについて実行すれば、全工程についての付帯情報が得られます。それらを取捨して、コメントのフィールドに追加していくわけです。
横断歩道橋、橋、横断ゼブラ、公衆トイレ、どなどです。
コーナーにおける曲がり確度、直線区間の長さなども、わけなく求まります。これには生成AIを使わずとも、古典的な方法で可能です。
【作成したテーブルの利用方法】
前編で述べたように、生成AIは、候補として上がった経路のすべてについて、このテーブルを参照資、適当な回答を作ってユーザーに返します。これは、ごく普通の生成AIの機能です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?