「車の自動運転の開発は困難に直面」に思う

海外をみても、日本をみても、実にいろんな音声ナビが登場していますが、どれ一つとして定番になるほどは普及していません。視覚障害者用の話しです。

り理由は「性能不足」です。 「こんなもので歩けるワケがない」 というのが真の声です。

そのまた理由は
晴眼の歩行者用のナビを音声化したのではだめ」ということになります。

分かり安く説明します。

現在のカーナビのスタート時には 「前方よく見て、実際の状況にあわせて運転してください」とリマインドします。晴眼の歩行者用のナビもおなじです。

つまり「よそ見してはだめよ、」ということです。

カーナビで走っていると、ときどき正しい交叉点の1つまえの小道に誘導したりすることがありますね? 前をみていると案内がおかしいことに気づき、多くの場合、トラブルを回避できます。

視覚障害者の場合、そのまままちがった小道につっこんでしまいます。
われわれはよそみはおろか、何も見えないのです。

このところの自動運転のトレンドとしては 「レベル4の実現があまりに困難なので、つぎつぎと開発から撤退している」という現実があります。

つまり、GPSや地図データ、ありとあらゆるセンサーを駆使しても自動運転はむずかしい」ということなのです。

サンフランシスコでは無人タクシーが走っている、という人もいるでしょう。これは、サンフランシスコのすべての通りをあらかじめ走って、実際の様子をメモリーにぶち込んであるから可能なわけです。

私が上村さんと開発した音声ナビは、あらかじめ想定した歩行経路のみを歩く仕様にしています。
カーナビのように目的地を入れて自動で経路を提案させる方法を使ってはいません。最初から「カーナビ方式では歩けない」と踏んでおりました。

私は、お散歩の友ですでにのべ6000キロも歩いております。多分、世界で最長の記録でしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=8joV-NtVfmA

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?