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【1】オトコだけで生理用ナプキンを作るだろうか

本稿では なぜ多くの視覚障害者用歩行ナビが役に立たないものになるのか、その要因を分析します。

目の悪い人が一人で歩く助けとして、音声で案内するナビアプリがいくつか出ています。ほとんどが無量です。

自分でもちょっと試してみたのですが、とても毎日使う気になれるものではありません。でも、Youtubeを見ても 「使い物にならない」 という投稿はないです。そんな投稿をする動機がないですよね?

私は、友人と独自の音声なびを作り、それで6000キロ歩いております。自宅から大通りまでの150mですら、それを使っております。その経験をベースにこの分析をはじめます。

【要因1 晴眼者のイニシアティブで開発される

カーナビの動作や地図に詳しい人のほぼ全員が晴眼です。視覚障害者が、地図や幾何を理解するのは絶望的に難しいです。ですが、これら2つの要素は、ナビの根幹になります。

そのため、たとえナビ開発のチームに視覚障害者が入っていたとしても、その発言力は小さくなります。試すことはできても、提案は難しいでしょう。

かくして オトコだけのチームで生理用ナプキンを開発する という事態が生じるわけです。

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