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例外的に普及している支援技術・デバイス

PC TalkerというWindows で走る音声読み上げソフトがあります。パソコンを使う視覚障害者のほぼ全員が使っている定番です。高知システム開発という会社が熱心にバージョンアップ等をしてくれています。

このソフトの原形を作ったのが小松市に住む斉藤さんという方で、私は金沢市でお会いしています。私より年上の視覚障害の方です。

同市は、アマチュア無線をやっていて、MS-DOS の上で音声にできないものか、と苦労されたのが発端だそうです。つまり、視覚障害者がみずからのニーズを充たすものを作った、というサクセスストーリーです。

もう1つの事例は、パームチップという、白杖の先につける樹脂部品です。多くの白杖歩行者はこれを装着しています。これを使うと、路面に接触しているときのフィーリングが圧倒的に改善されます。わずかに首を振ってくれるしかけです。樹脂の多重構造になっています。ものすごい試作を重ねたことは自明です。

これを開発・製造している竹内さんは、もと日産のエンジニアで晴眼です。晴眼なのにここまで実用的な品物を開発・販売していることがオドロキです。

専門はセンサーの分野で、かつてはPalmSonerという指につけて使う超音波ソナーを開発・販売していました。



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