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しんぺいさんの酒蔵探訪記#1   「河合酒造・「出世男」」(奈良県橿原市)

 この日は大阪と神戸に行けば阪神タイガースとオリックスバファローズの優勝パレードが行われた。関西はもちろん、日本中のファンが大阪は御堂筋に、神戸は三宮界隈に訪れる人が沢山見られた。間違いなく人手の山、これを見た後に梅田や難波、三宮あたりで「祝杯」を挙げる方々、沢山いらしていたのかもしれませんね。
 
 さて、私はと言うと、目的は奈良県の高取町、西国三十三ヵ所の一つ「南法華寺(壺阪寺)」、日本一の山城「高取城」のある町、ここで行われる「第35回たかとり城まつり」へと向かいました。メイン会場となった旧土佐街道、沢山の人で賑わい、何といっても4年ぶりに開催された「時代行列」、復活を祝うかのように、ド派手な演出をする方々もいらしていて、大勢の方々が時代行列に酔いしれてました。最後は大砲の実演、秋の清々しい空に響き渡る銃声は澄み切った空気を触れ合い、町中に大きく響き渡りました。

時代行列の様子
大砲実演の様子
旧土佐街道、祭りとなれば沢山の方で賑わいます。

 さて、その高取町から電車で20分ぐらい、江戸時代は商業都市として栄えた「今井町」がございます。「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されているこの町は今もなお、江戸時代に建てられた建造物が沢山残されています。
 その江戸時代の建物を残す、当時の雰囲気をそのまま残した住宅「河合家住宅」、軒先には鮮やかな菊の花が咲き誇り、、中に入ればその当時使われた釜などが手づかずに残されている。そして、この場所で江戸時代からお酒を造られている。それこそ、ここが「河合酒造」、「出世男」の醸造元である。

今井町の中にある酒蔵「河合酒造」
入り口では菊の花がお出迎え
重要文化財である建物、釜戸もこの様に残っている。

 「立身出世を祝うにピッタリの名の縁起酒」、縁起のいい奈良らしい銘柄でしょうか、これを戴いて、飛び立とうというメッセージがここに書かれています。小さい蔵ですが、全てが手作業、大和の風土で活かした個性ある酒は度数が少し高め、「純米酒うねび」や、冷やしてお勧めの「奈良うるはし純米酒出世男」と薦めたい日本酒は沢山ありますが、今回は「純米酒 宗久」を購入、熱燗に合う日本酒と言う事もあり、この日本酒を選んでみました。淡麗辛口のすっきりとした日本酒、これには熱燗で戴きたいですね、鍋と共に戴きましたがこれが本当に美味しかったです。先ほどの高取町のイベントでなかなかお見目になれない豆腐屋があり、そこで戴く豆腐や揚げを肴にして美味しいです。

今回購入した、「純米酒 宗久」、熱燗がおすすめです。
出世男の商品一覧

 今井町の中には漬物店や豆腐屋も存在しています。これらを買って一杯やってみるのもいいかもしれません、しかし、今井町は歩くだけでも心が落ち着きます。コーヒー店が出来たり、厳かな仏閣もあり、最近は製薬会社が作ったコーラの素と言うのも出来ています。
 みなさんも今井町に足を踏み入れてください、そして、「出世男」を是非味わってください。

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