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休むのはリセットすること、だから「リセットできる休み」が必要なのだ

人間には休みが必要だ。これは数少ない真理のひとつである。

創世記の神ですら6日働いた後に休みを取ったのだ。それより少ない休みで人間が生きていけるわけがない。

休みの効能

休むことに大きな効能があることは自明である。水が低いところに流れるくらい当たり前のことだ。

だから古来よりどこにでも休日はある。休みがなければ人の仕事の効率は下がり、幸福度も下がる。

中長期的に見れば、うまく休ませて長く高効率で働いてもらうのがベストなはずだ。

それをしないブラック企業が山ほどあることは周知のとおりだし、人類の存亡に関わる大問題だが、今回の論点はそこではない。

休みとリセットの話をしよう。

休みとリセットの話

休みは何をもたらすのか。それはリラックスできる時間であり、リフレッシュするための「何か」をする時間だ。

その目的はリセットである。リセットとは仕事や学業という、日々の成すべきことから外れることだ。

離職や退学もリセットだが、日々の休日もひと繋がりの流れを断ち切るという意味でリセットとなる。

休むことの最も大切な役割がこれだ。身体を休めるためと思っている人も多いがそれは副次的なもので、むしろ身体を休めることがリセットそのものにもなる。

逆に、スポーツやアウトドアで思い切り運動しても夜遊びでクラブで踊り明かすこともリセットだ。

リセットできなければ休みではない

つまり、休みには日常から何らかの形で離れ、連続性を断ち切る動きが必要になるのだ。

もちろん仕事や育児、ある種の家族サービスなどで潰れる休みもあるだろう。

休日も仕事に費やさなければならない時だって人生にはある。

だからこそ、人は忘れるべきではないのだ。のんべんだらりと続く世界日常を断ち切る空隙が必要なのだと。それこそが休みの意味することだと。

それはある意味ではハレの時間だ。カレンダーで日曜日が祝日と同じ赤で表されるのはそのためだ。

ケの日々をよく生きるためにハレがある。それは緩急であり、人生の呼吸である。吐いた後に息を吸うように人は休まなくてはならない。

季節が巡るように休みも巡る。そこでリセットされるからこそ、次のステップが踏めるのだ。例えばそれは1週間という大きな時の流れの小さなリズムだ。

よく休んだ後によく働くように、よく働いた後はよく休むのだ。リセットできないときこそ、それをしっかりと意識しよう。

繰り返す。神ですら休むのだ。いわんや人間をや。

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