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患者が総体的に壮快になることこそが回復である~「B17 第2巻 癌クリニックの体験」

「B17 第2巻 癌クリニックの体験」(1979年初版発行 著者:ジョン・A・リチャードソン 訳者:渡辺正雄、河内正男、小笠原治夫 監修:河内省一 ノーベル書房)を紹介します。
※で囲んだ文章はシン・説が僭越ながら解説している部分です。
 
重要と言う一方で、それを嘲笑する正統医学の矛盾
※本書で例示された動物実験例や臨床実験例から、正統医学側の中でも異論があり、矛盾があることがわかります。※
 
「慢性青酸中毒」VS「栄養欠乏」
◆1976年米国医師会雑誌「カツサバでんぷんを常食している何人かのナイジェリア農夫が慢性青酸中毒の危険にさらされている」―カツサバでんぷんはB17に富み、要は、B17は癌抑制に無効だとの主張
 
◇ナイジェリア・イレイフェ・イフェ大学のO・L・オーク博士(化学毒性分野の世界的権威と注釈あり)「B17は経口摂取してもどんなビタミンより毒性は低い。カツサバでんぷんの栄養価は低く、常食していれば栄養欠乏症になってもおどろくことはない。青酸含有食物と神経病に関連があるとしても、青酸の作用ではなく、食事の一般的栄養欠乏から起こっていると思われる」
 
「科学的実験からB17は抗癌作用を持たない」VS「実験対象や評価基準に疑問」
◆1976年米国癌協会出版雑誌「20年間効能についての科学的発表の報告文書をB17提唱者に求めてきたが入手できなかった」とし、加えてB17が抗癌作用を持たないことを立証する数々の「科学的実験」を列挙。
 
◇同上の科学的実験に対するB17側からの指摘
①実験対象の大半はハツカネズミで人間と同じ代謝作用を持たない
②腫瘍は移植したもので自然発生ではない
③実験の全部の治療評価基準は腫瘍の縮小のみ
④「実験は失敗」という結論ほど簡単な処理法はない
 
「食欲増進や体重増加は患者の利益」VS「それらは治療効果ではない」
◇リチャードソン博士「ほとんどの癌患者は腫瘍そのものではなく『悪液質』が原因で死亡するのは周知の事実。癌患者はからだが消耗しつくして死亡するのが真実ならば、患者の食欲を増進して体力を取り戻し、体重増加に成功すれば、患者に大いに利益を与えているといえないか」
 
◆医師用ハンドブック「現代の診断と治療」1972年:臨床的に回復していることの大切な兆候は、患者が総体的に壮快になることである。この総体的な壮快さの査定に用いる因子は、食欲の増進、体重の増加と活動性の増大などである。
※これも逆ブーメランとして正統医学側に返ってくるはずです。総体的に壮快になることが回復であるというのは、ほかの病気には当てはまるが、癌だけは当てはまらない、と。そんな患者無視の無茶苦茶なことを言い続けている側が、異端ではなく正統であるという異常さを理解してください。以下のB17弾圧の源流であるカリフォルニア・レポートが端的な異常例です。※
 
◆カリフォルニア州医師会癌委員会から発表された、あの有名なカリフォルニア・レポートの結論は「B17が癌細胞に対して、細胞毒素的な効果を持つという、満足すべき証拠はなにもなかった」と断定的に述べているが、中には「自分たちの患者を再検査したすべての医者は、壮快な気分、食欲の増進、体重の増加、さらに苦痛の低減を指摘し、これらが明らかな治療効果の証拠を構成するかのように語っていると報告している」
 
治療効果の実例「前に医学的治療を受けていない患者ほど好転しやすい」「最も印象的な効果は苦痛の軽減」
◇インドネシア・ボゴール・シサルア療養所のシマンドジュンタック博士著書「SPPカツサバ球根による治療を受けてきた約6000人(うち175人はは癌治療を受けていた)の患者のうち危険な中毒の症状を示す者は一人もいなかった。わずかながらめまいが認められたが、コップ一杯の甘い茶を飲めばたやすく解消した」「175人の癌患者の臨床的好転は67人(約38%)。乳癌で同診療所にやってきた患者のほとんどはすでに外科手術と放射線療法を受けていた。前に医学的治療をなにも受けなかった患者ほど好転の度合いは高かった」
 
◇1976年イスラエル医学調査団(団長デービッド・ルービン博士)によるメキシコと米国のB17診療所に関する報告書:
①われわれが観察した患者はほとんど治る見込みがなく大部分がB17療法の前に一般療法を受けていた
②最も印象的な特色は、苦痛の軽減で鎮痛剤や睡眠薬を減らしたり、中止できたりした。長期間麻薬を使用した患者が禁断症状も起こさず麻薬中毒から脱していることが強い関心を引いた
③B17療法から2,3日でかなりが食欲の増進を認め、体重が増加した
④癌病棟で経験する特異なにおいがあるが、B17療法の患者にはこの悪臭がない
⑤B17は正常な人体細胞には無害。注射で一日あたり患者の体重1キロにつき5グラムまで使ってよい
 
(次回に続きます)

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