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米国務省が研究委託した、大衆を従属させるアイアン・マウンテン報告 番外

ジキル島で生まれた怪物・連邦準備制度 番外編



こんにちは、シン・説です。
★インフレは最も不公平で政治家と銀行家にのみ都合のよい徴税システムであることを告発したG・エドワード・グリフィン著の「ザ・クリーチャー・フロム・ジキルアイランド(ジキル島で生まれた怪物)」の要約(※翻訳本では省略されました)をじっくり紹介しています。
インフレの本質は、物価高というよりお金の価値が下がることです。インフレ徴税は国民に気付かれず、隠れる場所もありませんから、政治家にとって最高の徴税システムです。
一見物価高にしか見えないインフレの本質は、無から無制限に発行できる紙切れ通貨の購買力が政府に収奪され続けることを意味します。江戸時代の貨幣改鋳とそっくりですが悪質さは比べ物になりません。流通する貨幣を回収し、含有する金や銀の品位を下げて(量を減らして)、含有量を減らした貨幣を再流通させるのが貨幣改鋳です。減らした分が改鋳益として幕府の収入となるのです。
インフレは、貨幣の回収も品位を下げることも再流通することも必要ありません。借金マネーをただただ増やしていくだけで、貨幣はどんどん品位を下げていきます。そして、購買力は雲散霧消するわけではなく、幕府・政府に収奪されます。江戸時代は品位を上げる改鋳もありましたが、借金ひもづけマネーの品位を上げれば(借金を返済すれば)、マネーが消えてなくなります。
インフレ徴税は国民に気付かれない財源で、国民の資産もインフレから逃れられませんから、政治家・銀行家にとって最高の詐欺システムです。
 
前回19章の最後にはいくつかの挿入写真があります。挿入写真そのものは使えませんが、写真説明文は重要なものなので、番外編として今回ご紹介します。
 

ロシア皇帝はバルチック艦隊とアジア艦隊で米国分割を阻止


<挿入写真398ページ議会図書館>
 1863 年、バージニア州アレクサンドリアでこの写真のためにポーズをとったロシア船オスリアバ号の乗組員。皇帝アレクサンドル2世は、バルチック艦隊をアレクサンドリアに派遣し、アジア艦隊をサンフランシスコに派遣し、北軍の南部に対する封鎖を支援することを約束した。これは奴隷の解放とはほとんど関係がなかった。フランスはメキシコに対して計画を立て、イギリスはアメリカの分割を望んでいた。ロシアは、敵であるフランスとイギリスに反応しているだけだった。ヨーロッパの勢力は、独自の目的で南北戦争に深く関与していた。ロシアの介入がなければ、戦争の結果はまったく違ったものになっていたかもしれない
 

国連はロックフェラー家の所有物


<挿入写真401ページUPI/Bettmann>
ジョン・D・ロックフェラー三世は、国連第一事務総長のトリグヴェ・リーに850万ドルの小切手を贈った。日付は 1947 年3月25日。この資金は、国連ビルを収容するマンハッタン島の土地を購入するためのものだ。外交問題評議会 (CFR) を通じて、ロックフェラー家は社会主義と封建主義の原則に基づいて世界政府を構築するための推進力の最前線に立っている。彼らは、彼らと他の国の彼らのカウンターパートが主導権を握ることを疑っていない。
シン・説ミニ解説
国連がロックフェラー家の所有物であることを示す証拠です。
 

ウィリアム・ジェニングス・ブライアンの変節


<挿入写真402ページBettmann Archive>
ウィリアム・ジェニングス・ブライアンは、議会で最も強力な民主党員の1人だった。彼は連邦準備法に反対した。それは、政府を通じてではなく、個人的にお金を発行するからだ。
彼はだまされて法案を支持するようになった。ブライアンはまた、国務長官に任命された。ウィルソンが、ルシタニアが軍需品を運んでいることを大衆に警告しなかった後、彼は自分の政府の二重性に幻滅し、再び職を失った。
彼は、それは「女性と子供を軍隊の前に置くようなものだ」と不平を言った。
 

アラン・グリーンスパンの変節


<挿入写真403ページTreasury Department>
 アラン・グリーンスパンは、金本位制の雄弁なスポークスマンであり、銀行カルテルに服従する制度に対する批評家だった。それは1966年のこと。J.P.モルガン&カンパニーの取締役になり、1987年に連邦準備制度理事会の議長に任命された後、彼はこれらの問題について沈黙し、彼が現在奉仕している怪物を怒らせることは何もしなかった。ウィリアム・ジェニングス・ブライアンのように、最高の人間でさえ、政治の報酬によって腐敗する可能性がある。
シン・説ミニ解説
アラン・グリースパンが金本位制を熱烈に支持するエッセイ全文を次回有料記事ですが、紹介します。
 

ファースト・ナショナル・バンクの取り付け騒ぎ


<挿入写真404ページUPI/Bettmann>
 1930 年6月12日に、フロリダ州セントピーターズバーグのファースト・ナショナル・バンクが取り付け騒ぎを起こした。怒っている預金者はお金を欲しがっているが、銀行は彼らに支払うことができない。彼らのお金は他の人に貸されているからだ。歴史上これらの光景はすべての国で何千回も繰り返されてきた。それは部分準備銀行の結果である。
 

アイアン・マウンテン報告は本物と、知の巨人


知の巨人と称されるジョン・ケネス・ガルブレイス ウィキメディアコモンズより


<ジョン・ケネス・ガルブレイス挿入写真404ページ下UPI/Bettmann>
 有名な歴史家でハーバード大学の教授であるジョン・ケネス・ガルブレイスは、国防総省が委託したシンクタンクの調査であるアイアン・マウンテンからのレポートをまとめたチームの一員になるよう依頼されたことを認めた。この研究の目的は、大衆を従属状態に保つための新しい方法を探ることだった。報告書のコピーがマスコミにリークされたとき、政府は、それはでっち上げであると主張した。ガルブレイスは、それが完全に本物であることを認めた。
シン・説ミニ解説
アイアン・マウンテン報告は翻訳本も出ています。大きな図書館なら蔵書になっているかもしれません。
左翼が自分たちで出版しておきながら、同書中で「これは偽書だ。保守を装って金儲けしようとした」と繰り返す極めて異質な本ですが、戦争や気候を使って大衆を隷属させ全体主義を進める方策は、まさに現在の世界を覆う暗雲の原因です。
これは後日詳細に紹介することを考えています。

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