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「中央銀行制と不換紙幣で財源としての徴税は不要になった」~元NY連銀議長 番外

経済学者はわざと難しい言い回しを使うものなのか難解な文章ですが、FRBの融資部門であり、12ある連銀のトップであるニューヨーク連邦準備銀行議長の発言として極めて重要です。専門誌で安心してしまったのか、「もう財源としての徴税は必要ない」とうっかり内実を暴露してしまったのですから。
ならば税金はなぜ必要なのか。
ビアズリー・ラムルは第二次大戦に合わせて個人所得税の大衆課税と急傾斜の累進課税を発案した人物でもあり、連邦税の目的には金持ちにしないこと(平等な富の分配との糊塗)、納税者へのアメとムチに使えると本音を漏らしています。
 
ビアズリー・ラムル寄稿・アメリカン・アフェアーズ1946年1月号

タイトル<歳入のための税金は時代遅れ>


 
※本稿が難解なためか以下のような編集者による要約がついています。
 
ラムル氏は、戦争の最後の年にアメリカ法曹協会の前でこの論文を読んだ。当時は当然のことながらあまり注目されていなかったが、今ではさらにタイムリーであり、平時に向けて税制が変更されている。彼は(1)中央銀行システムの管理と(2)変換不可能な通貨に肯定的な主張をしている。
主権国家政府は、ついにお金の心配から解放され、歳入を提供する目的で税金を徴収する必要がなくなった。したがって、すべての課税は、社会的および経済的結果の観点から考慮されるべきだ。このアイデアを具現化する段落は、イタリック体で表示される(※本稿では<>で囲みます)
ラムル氏は、その場合、政府が独自の請求書をどのように支払うかについて正確には述べていない。社会的および経済的目的のために課された税収から支出を削るか、必要なお金を印刷するかのいずれかであると考える人もいるかもしれない。ポイントはアカデミックかもしれない。彼の論文の後半は、企業利益への課税に反対する議論に捧げられている。-編集者
 
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