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「制癌剤は宿命的に発癌剤」「治療よりも『実験』」~「B17 癌なき世界 10章 新しい謀殺者の出現」まとめ㊤

「B17 第1巻 癌なき世界」(1979年初版発行 著者:G・エドワード・グリフィン 訳者:渡辺正雄、河内正男、小笠原治夫 監修:河内省一 ノーベル書房)の10章を上下2回にわけて紹介します。
 
10章 新しい謀殺者の出現㊤

アメリカ癌協会によるB17叩きと化学療法賛美


「癌治療薬B17の正体」という見出しの1973年8月18日付ロサンゼルス・タイムズ紙記事によれば
▽アメリカ癌協会ロサンゼルス支部長は、B17の製造、販売を行う者は詐欺的食品業者であり、法を破るイカサマ師であると述べた。
▽ヘレン・ブラウン女史によれば、FDAはB17を一定期間、十分にテストしたが、否定的な結論を得ており、これを癌の薬に使用することを禁止した。
▽B17はまがいもので「謀殺者の出現」である。
▽現在の化学療法で治療すれば、十種類の癌は制圧され治療する。
▽一般の人は、このインチキ薬に惑わされてはいけない。
この記事が出て約1か月後に、ブラウン女史は癌看護に関するアメリカ癌協会の全米会議で、「早期発見さえすれば、現代医学でどんな癌でも70%は救済できる」と平然と放言した。アメリカ癌協会の指導者たちは、実証的療法の神話を迷信し続けている。しかし、かれらの生存統計の真相を知っている人たちは、かれらが「癌は化学療法で治せる」と放言するほど愚劣にはなれない。

癌で死んだほうがましだとさえ思う化学療法


現行の外科手術や放射線療法の悲惨な終末を説明してきた。しかし、制癌剤はもっとずっと悪い実績を残している。
主な理由は、悪性細胞よりむしろ健全な細胞に致命的な害毒を与える。服用量が多いから副作用があるという問題ではなく、薬剤自体が無差別に人体に激しい毒作用を与える。やむをえない犠牲としての副作用ではなく、毒性そのものが薬効として期待されている。
病気自体よりも「副作用」で激しい苦痛や病状悪化が起こりがちである。考えられる限りのあらゆる身体の機能は寸断され、苦痛のあまり化学療法をやめて、癌で死んだほうがましだとさえ思うようになる
現在認可されている薬剤のほとんどが放射線と同じ作用をもつ。だから、正常な免疫的防御のメカニズムを減殺し、癌の転移を助長する。放射線療法は一、二カ所だけ照射するので少しはましであろうが、この制癌剤は全身を駆けめぐり、身体中のあらゆる細胞に致命的に襲いかかる。
ジョン・リチャードソン博士は
<癌の放射線療法や化学療法は、いずれも免疫力を低下し、癌の転移を促進する。メソトレキセート、5-FU、サイトキシンは免疫力も低下する。臓器移植手術のときの「拒絶反応」を抑えるために使われてきた。ところが、癌療法の目標は逆に免疫という「拒絶反応」を強化してからだに異物の癌細胞を殺す方向に増強しなければ正しい癌治療法にはならない。>
 

専門家たちも化学療法を酷評


一般の制癌剤はこの説明の通り、目指すところと逆の結果を生むが、B17ではこんなことは起こらないし、何も心配はいらない。制癌剤を使ってきた医師たちにも認識されはじめたのは生の事実と死の事実である。
▽オハイオ州立大学病院産婦人科のジョン・トレルフォード博士の意見「化学療法の問題点は、薬効を発揮できないだけでなく、患者が『これらの薬の毒性によって癌に対しての抵抗力を弱めていくこと』であり、とくにこの点を強調したい」
▽1972年4月13日サウザン研究所の報告「細胞毒である制癌剤は宿命的に同じ作用をもっている発癌剤でもある」
▽国立癌研究所のディーン・バーク博士は、上司のフランク・ローシア博士にもの申した。「3月19日付の私の意見に対する貴殿の回答も、FDA認可の制癌剤は毒性が強く、免疫力を低下し、発癌性をもつことに賛同している。しかし、1972年5月5日のホワイトハウスでの貴殿の声明では、制癌剤の効用に矛盾した発言があり、『癌に対して化学療法開発のプログラムは、国立癌研究所がいままで実施してきた最良の計画の一つである』としている。私は貴殿の意見に不賛成だ。わずか5~10%しか有効でないFDA認可の制癌剤に関するプログラムは、到底すぐれているとはいえない」
 
多くの医師は化学療法に否定的評価を出しはじめている。
▽B・フィッシャー博士1968年外科学会年報で報告「化学療法の薬効は不十分で、毒性が激しいので、胸部手術に補助薬として5-FUを使い続けることは不適当である」
▽スタンフォード大学医学部放射線学科の助教授ソウル・A・ローゼンバーグ博士「多くの患者に一時的な病状の緩和はみられるが、やがて悪性のリンパ腫の再発は避けられない
▽メイヨー・クリニックのチャールズ・モアタル博士「われわれが最も有効と考えている投薬法でも、副作用の危険やその他、使用上に多くの問題点がありすぎる。胃腸系の癌患者の何人かは、何一つ現代医療の治療を受けなくても、もっと長く生きている
▽財団法人ラシー・クリニック癌研究部のロバート・D・サリバン博士「悪性腫瘍に使う多数の制癌剤が開発されてきたが、あまり進歩していない。主流派の化学療法は毒性、免疫力の低下、発癌性、薬効が少ない、と判明。なぜ医師たちは使用し続けるのであろう。ここまでくれば治療よりも「実験」として化学療法を組み入れるのだと正直に告白する医師もいる。医師は患者に、治る望みのないことをいいたくない。医師は仕方なしに化学療法を続ける」
しかし、インチキ療法を患者に受けさせまいとする、アメリカ癌協会は論文「実証されていない療法」で言明している。
<癌にかかったらすぐ医師にみせて、放射線や外科手術を受けるのが実証的療法であり、それによって百五十万人のアメリカ市民が生き長らえている。そのことをよく知ったら、疑わしい専門家や、その実証されていない治療法に関わり合うチャンスは少なくなる。
 
<感想>
アメリカ癌協会からB17への攻撃対象は、「実証されていないこと」です。ならば、B17側の医師は実証すればいいではないか、と言われるかもしれません。
しかし、B17を取り巻く環境を見れば、投与群と非投与(偽薬)群に分ける比較試験は極めて難しいのです。
それは、ちょっとした統計処理の結果「実証されている」とされる散々な成績の外科手術、放射線療法、化学療法などを受けるだけ受けて、ある意味万策尽きてB17にたどり着いた患者が多い中で、非投与という選択肢はあまりに非人道的だということです。
三つの正統派医療と違って、明らかに無害である点を重視して、せめて受けたい人には受けさせてもらえるようにしてもらいたいものです。

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