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上機嫌でいること

さとるさんにおすすめされて『運転者』という本を読んだ。普段はあまり小説は読まないタイプだけど、勧められたら読むしかないみたいなところあるよね。

感想は、めっちゃ面白かった。

のんちゃんが先にこの作品を読んでいて、感想をnoteに書いていたんだけど、印象に残ったセリフが一緒だった。

「なるほど、上機嫌でいるというのは、楽しいことを期待するのではなく、起こることを楽しむと決めるということなのかもな」

このお話は、上機嫌で今を楽しめばきっといつか誰かのためになって、気づいたら自分のためになっているよね、みたいな感じ。ちょっとざっくりしすぎてるけど伝われ。

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世間一般で言われる成功者とか何かを成し遂げた人の話って、結構共通点があるように思っている。「気がついたら今に至ってた、振り返るとあれがターニングポイントだった」みたいな。

そんなん後からいくらでも綺麗事のように言えるじゃんって思ってたけど、この本を読んでなるほどなって思えるようになった。

当然のことなんだけど、今起きていることの良し悪しって、今は測れないから。思い返せばあの時は悲しかったけど、今となってはいい思い出、みたいなね。

初めて付き合った彼女に浮気されたときは、死ぬほど落ち込んで世界が白黒になるみたいな感覚だったけど、ひょんなことから学生団体に入って、そこからのご縁で今ロックヒルズにいて。

あの時浮気されてなかったら、次の彼女とは出会わなかったし。
その彼女に呆れられなかったら学生団体に入ってなかったし。
学生団体の初日に代表の家に行かなかったらあの出会いはなかったし。
それがなきゃいまこうして店長をしていなかったわけだし。
今のパートナーに出会ってないし。

そういえば尊敬する先輩も、どの出会いが自分のターニングポイントになるかわからないからご縁を大切にするんだ的なこと言ってた。なんか意味がわかった気がする。

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「起きることを楽しむ」を実践できる人の勝ちみたなところあると思う。なんの勝負って感じだけど。

今日の営業中、すんごーーーい強い風が吹いて、BBQどころではなかった。日除けのタープをしまいたかったけど、日差しがあまりにも強いからしまえなくて、二人がかりで抑え続けた。

BBQ場として最悪なコンディションだから、不機嫌になるお客様もいらっしゃった。せっかくのBBQが台無しって思われたのだろう。無理はないし、とても申し訳ない気持ちになった。

そんな中でも楽しむ力を持っているお客様もいて。4人組の女子会グループは久しぶりの再会だったらしい。誕生日のお祝いも兼ねていたみたいで、申し訳ないなって思っていたら、強風を楽しんでいた。タープにおもりをつけても浮くような風の中すごく楽しそうだった。みんなで工夫しながら、風に飛ばされないように具材を焼いて、美味しいねって話していた。

正直、楽しそうにしている姿に救われた。申し訳なさでいっぱいだったんだけど、風やばいですねって言いながらタープ抑えるのを手伝ってくれたし。

もう一つの会社の集まりのグループも楽しそうだった。飲み物が飛んでこぼれてもみんな笑っていたし、交代でタープを抑えたり、肉が飛ばされないように協力して焼いたり、お子様を楽しませるために水遊びしたり。

こんな状況なのにすっげ楽しそうって思いながら自分もタープを抑えていた。きっとこんな状況だからこそ、なんだろうな。

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やっぱり人生は捉え方次第だなって改めて感じた1日だった。

楽しくするのも自分だし、イライラするのも自分だし。自分次第。

実は最近、内定を承諾した会社に入るのを少し後悔というか不安になっていた。会社がどんどん大きくなる分、自分の裁量権は少なくなってしまう。今の店長の仕事と比べるやりがいが少ないのではないかって。

けど、元々入社の決め手は仕事内容云々ではなかったことを思い出せた。自分の仕事を通して、大切な人にとって少しでもプラスの還元がしたい。その思いはブレないし、仕事内容によって変わるものではないなって。

なんだかモヤモヤが晴れた気がする。人生楽しんだ方がお得だね。

暇つぶしにでも読んでみて!一気に読んじゃうのがいいよう↓↓↓


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