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108、富岳の映像に怯えるな。人間には免疫が備わっている!

本当、馬鹿でどうしようもないなぁ~。こんなシミュレーションに1マイクロメートルの意味もないだろう。



――いやいやだからさぁ、この飛沫を浴びたら「即、感染」するワケじゃないでしょ? この飛沫が燃え盛る炎だったり、ナチスの強制収容所で使用された「チクロンB」だったりしたら、コイツを浴びた瞬間に人体に相当の影響があるかもしれないけど、飛沫を浴びること自体が重篤な影響を及ぼすワケじゃないでしょ? 

この富岳によるシミュレーションって飛沫に対して過度に恐怖心を抱かせるだけだからタチが悪い。視覚的なインパクトがあるからメディアにとっては都合の良い煽り材料になるだろう。そういう意味でもタチが悪い。

みなさん、人間には「免疫」というものが存在することを忘れちゃいないかい? あの飛沫の中にオミクロン株が含まれているかもしれないが、人間にも「免疫」というものが備わっているのだ。

口内から侵入したオミクロン株は、なんの抵抗も受けずに上気道の細胞から侵入するワケではない。そこで人体の「免疫」が総動員でオミクロン株を駆逐する為に動き始めるのだ。

「飛沫を浴びる=即、感染」

人間とは、こんな単純な生き物ではないのだ。

富岳の視覚的影響力によって恐怖を与えられてしまった人の為に、こちらも免疫系の働きを視覚的にお送りしておくとする。



これは医学映像研究センターによる「生命の科学 第2版 Vol.8 人体の防御システム 防御のしくみ」という動画だ。

この動画ではマクロファージや好中球といった「自然免疫系」と、T細胞やB細胞や抗体といった「獲得免疫系」が、共に連携しオミクロン株のような抗原に対して攻撃を仕掛ける様子がよく分かる。

細かい説明はしないので、良ければ内容を確認してみてほしい。

ともかく、人間は飛沫を浴びたらオミクロン株に「即、感染」するような脆弱な存在ではないことが理解できると思う。人間というものは抗原に対して徹底的に抗戦する「免疫」を備えているのだ。



こちらは、CGムービー人理科という個人(?)による「【CG理科 生物基礎】免疫の働き」という動画だ。

この動画も「生命の科学 第2版 Vol.8 人体の防御システム 防御のしくみ」と同じような内容だが、分かりやすく作られているので併せて紹介しておく。


ともかく、人間はオミクロン株といった抗原に対して素っ裸でバカ面晒して口をポカンと開けているような無抵抗極まりない存在ではないのだと分かってほしい。

例えるならば「自然免疫」とは――


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――こういったスパルタ軍のような肉弾戦を繰り広げる部隊で、「獲得免疫」の抗体とは――


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――このようにして抗原を迎え撃つ迎撃ミサイルみたいなものなのだ。

もちろん、実際の免疫系はこんな単純なものではなくもっと多くの存在が複雑に協力し合っているのだが、免疫の働きの一部分を視覚的に分かりやすく表現するならば、例えば上記のようになるだろう。

ちなみに、ブースター接種を繰り返すと免疫系に悪影響を及ぼすというのは、要するに自然免疫系の力を弱めてしまうということだ。

ワクチンを接種する行為というのは、自然免疫系の働きを一切パスして直接獲得免疫系のはたらきを促すような行為となるので、こんなことばかり繰り返していたら、一番大切だと言っても良い自然免疫を脆弱なものにしてしまうこととなるのだ。

せっかく、「自然免疫」と「獲得免疫」とによる2段構えで抗原を迎え撃つ軍隊を持っているのに、片方の「自然免疫」を発動せずに抗原と戦うこととなるのだから非効率的だ。

「自然免疫」は「獲得免疫」とは違って、特定の抗原だけではなく、全ての抗原に対して反応する免疫だ。ワクチンを接種して特定の抗原だけに反応する抗体を一時的に産生して喜んでいるのが今の日本の状況なのだと思うが(いや、そもそも一時的な意味もないか……)、この行為によってオールマイティに働く「自然免疫」の働きを封じてしまうのだから本末転倒としか言いようがない。結局、却って人体を脆弱にさせてしまっているのだから。

何だか今回のエッセイはよく分からないものになってしまった気がするのだが、ともかく飛沫の流れを視覚的に感じて怯え狂う必要なんてないということだ。

人間は無防備な存在ではなく、「免疫」というスパルタ軍や迎撃ミサイルを備えているのだから、まぁ焦りなさんなということだね。

最後におまけとして、マクロファージがガン細胞を攻撃する実際の映像等も紹介しておこう。ちょっと古い作品だけど、免疫ってすげーなと思わされるよ。


※NPO法人化学映像館
 ヨネ・プロダクション
 1979年 30分 藤沢薬品工業株式会社
「免疫を探る」










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