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79、「スーパーJチャンネル」での堀賢教授の発言が酷すぎる!

※エッセイの内容に一部訂正箇所あり(1月18日)

おいおいおい、テレビ朝日の「スーパーJチャンネル」を観ていたら驚愕したぞ?! 全くのデマを専門家らしい親父がブチかましていたぞ?! ――って、こんなもんただの煽りじゃねぇか!

順天堂大学の感染制御科学の「堀賢(ほりさとし)」とかいう教授がオミクロン株についてこんな事を言っていた。

①「ワクチンを3回接種していない高齢者は重症化するおそれがある。割合としては3回接種していない高齢者の70%」

「感染力はデルタ株の6割くらい。しかし、毒性は季節性インフルエンザの50倍」

――って、これは酷すぎるぞ?! 

ファイザーのCEOは「今年の3月にはオミクロン株用のワクチンを開発できるだろう」――というような発言をしているのだが、この発言から分かる通り現時点でオミクロン株用のワクチンは存在していない。

……という事は、何回ワクチンを接種しようがオミクロン株に対して効き目はないという事なのだが、そんな無意味な既存のワクチンを3回接種していない高齢者の70%が重症化するおそれがあるというのだから正気の沙汰ではない!

首相官邸のホームページを確認すると、本日1月17日時点の接種状況は以下の通りだ。

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この日本でワクチンを3回接種している人は「134万5,140人」で、ワクチンを2回接種している65歳以上の高齢者は「3,295万8,397人」(うち、ワクチンを1回以上接種している65歳以上の高齢者は「3,308万2,110人」)。

上記表では、ワクチンを3回接種している高齢者が現段階で何人存在するのか分からない。そこで、仮にワクチンを2回接種している65歳以上の高齢者「3,295万8,397人」から、ワクチンを3回接種している「134万5,140人」を引いてみると、「3,161万3,257人」となる。

そこで、この「3,161万3,257人」という人数を、ワクチンを3回接種「していない」高齢者の人数として、ここに0.7を掛けてみよう。

3161万3257人×0.7
=2,212万9,279.9人

――良いですか、順天堂大学の感染制御科学教授が公共の電波を使って……

「ワクチンを3回接種していない高齢者の『2,212万9,279.9人』が重症化する恐れがある」

――このように公言した事になるかもしれないんですよ?! テレビ朝日さん、これは大問題ですよ?! 

ハイ、それとだよ? 「堀賢」教授はこうも言っていたね?

「オミクロン株の毒性はインフルエンザの50倍」

――ってね。

堀教授は感染力が50倍ではなく、毒性が50倍って確かに言っていましたよ?! 

例年、季節性インフルエンザの感染者は「約1,000万人」。死者は「約1万人」だ(この1万人には子供も含まれている)。

もし、オミクロン株の毒性がインフルエンザの50倍だとしたら、オミクロン株の死者は「約50万人」って事になりますが?! 絶対にそんなに死ぬワケないでしょう?! もし、「毒性」ではなく「感染力」の言い間違いだとしたら、テレビ朝日は即刻訂正して謝罪する必要がある。オミクロン株で50万人が死ぬと信じてしまう人がいるかもしれないからね。

全く、滅茶苦茶だよ堀教授は。思わずテレビ朝日のお客様センターに電話をして番組担当者と連絡を取らせてくれと迫りましたが、「それはできません」と電話を対応した女性に拒否られちまったよ。

堀教授は何を根拠にしているのかと思って調べたところ、今は削除されているyahooニュースのある記事が該当するのではないかと断定した。

それはこのような記事だ。

最大で1人から50人に感染、はしかや水痘に匹敵する桁外れの感染力
 全国で爆発的な感染拡大が進むオミクロン株。皮肉なことに、感染者の増加に伴いその特性も徐々に明らかになっている。埼玉医科大学総合医療センターでコロナ診療の最前線に立つ感染症専門医・岡秀昭教授に、新変異株の本当の恐ろしさと今後起こりうる3つのシナリオを聞いた。
――現時点で分かっているオミクロン株の特性は。
「一言で言えば、桁外れに強い感染力を持ったインフルエンザです。実効再生産数(感染者1人が何人に感染させるかを示した期待値)でいうと、例年流行するインフルエンザが1.2、新型コロナが3~4、デルタ株が5~10で、オミクロンはデルタの約5倍の感染力と言われる。つまりインフルエンザの40倍強、最大で1人から50人が感染するほどの感染力で、これははしかや水痘(みずぼうそう)に匹敵します。デルタを大砲とするなら、オミクロンはマシンガンといったところです」
――重症化率は低いとの報告もある。
「低いといってもデルタ株の半分程度、インフルエンザよりははるかに強い。一般的な風邪の致死率は0.01%で、インフルエンザが0.1%、デルタ株では最大で1%くらいあります。その半分ということは、何もしなければ1000人のうち5人が亡くなる計算。感染力が5倍なので、結果的に第5波よりも多くの重症患者が出て医療ひっ迫が起こるのではということです」
――国内ではワクチン接種が進んでいるが、ワクチンの効果はどのくらい期待できるのか。
「接種状況が日に日に変わるので単純比較は難しいですが、2回目の接種から半年後には、感染自体を防ぐ効果はほとんど期待できません。2回接種時点ではアルファ株で約90%、デルタ株で約70%の感染予防効果があり、3回目を打つことでオミクロン株でも70%くらいまで戻すことができる。ただ、重症化を防ぐ効果は2回接種でもそれなりに残っています。ワクチン接種者の重症化率がどのくらいになるのか、それによって今後の展開が左右されます」

※削除されたyahooニュースの記事は、上記「日本の底力!」という個人のサイトを参照させていただいた。


……さて、どうやら堀教授は、感染症専門医「岡秀昭教授」の発言を基にしていると考えられる。

とりあえず、「オミクロン株の毒性は季節性インフルエンザの約50倍」というトンデモ発言は、岡教授の

「つまりインフルエンザの40倍強、最大で1人から50人が感染するほどの感染力で、これははしかや水痘(みずぼうそう)に匹敵します」

という発言を基にしているのだが、①「40倍」という数値を「50倍」に水増しし、②「感染力」を「毒性」と言い換えて発言した可能性がある。

また、「ワクチンを3回接種していない高齢者は重症化するおそれがある。割合としては3回接種していない高齢者の70%」というトンデモ発言は、岡教授の

「3回目を打つことでオミクロン株でも70%くらいまで戻すことができる」

という発言を基にしているのだが、岡教授はただ、「(年齢とか別に関係なく)3回目の接種をすることで感染予防効果を『70%』まで戻すことができるだろう」と言っているにも関わらず、堀教授は①65歳以上の高齢者は、②30%ではなく「70%が」、③感染するではなく「重症化する」――このように色々と内容を変えて発言した可能性があるというワケだ。

――いやいやいや、これは酷すぎるでしょ?! もはや放送法に違反しまくっちゃいませんか?!

堀賢教授の発言は要注意だ! 最大限の警戒を!


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