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210、シン・若林純一元市議のブログコメント欄でのやり取り①


鼻出しマスクで世間を賑わせた大分県臼杵市の元市議会議員「若林純一」氏。彼のブログ「若林純一の活動日記」のコメント欄には的外れなツッコミを入れる「匿名」の連中が多い。

2023年2月8日の「マスクにウイルス予防効果はない」という表題のブログでも、なんだかよく分からないコメントが散見されている。


若林純一の活動日記: マスクにウイルス予防効果はない (usuki.blogspot.com)

そこで、天乃川はこんなコメントを投稿した。

――――――

●5月8日にコロナは5類へと変更になり、3月13日にはマスクの着用が「個人の判断」となる(まぁ、もともとマスクの着用は「任意」ですが)。

世の中はこのような状況となっているにもかかわらず、若林氏のブログコメント欄には相変わらずの狂信的なマスク信者たちが粘着している。

久しぶりに覗いてみましたが、いやぁこの相変わらずさ加減には幻滅しました。考え方をアップデートできない化石のような人ばかりですね。

日本ではほぼ100%の人たちがマスクを着用しているにもかかわらず、過去には最多となる26万人の陽性者を叩き出した。
この現象をマスクの効果と絡めて論理的にご教示願えないでしょうか?

隙間を塞げば良いとか着け方がどうとかどうでも良いんだよ。「現象」としてこのような結果になっていることをどのように考えているのか示してくれないだろうか?

●①日本人のほぼ100%がマスクを着用しているにもかかわらず26万人もの陽性者数を叩き出した。この理由をマスクの有効性と絡めながら説明をせよ。

②3月13日にマスクの着用は改めて「個人の判断」となり、5月8日にはコロナは5類変更となる。このような状況のなかで、マスク推奨派の皆さんは今後もマスクを着用していくのか否か。そしてその理由は?

以上のご回答をお持ちの方は是非教えていただきたい。回答をスルーした粘着的能書きは求めていない。真摯に理由を述べることのできる方だけご回答をお願い致します。

――――――

なかなか挑発的でしょww

このように、少々挑発的なコメントをぶつければ、発狂した連中が大騒ぎしてさらに醜態を晒して面白くなるかなと目論んでいたら、私の想定よりも発狂度の高いコメントがいくつか寄せられた。

まぁ、ここではそのコメントを紹介しないので詳しくは各自確認していただきたいのだが、そのなかで割とまともな返答が寄せられた。

以下に紹介する。

――――――

「匿名さん」

〉①日本人のほぼ100%がマスクを着用しているにもかかわらず26万人もの陽性者数を叩き出した。この理由をマスクの有効性と絡めながら説明をせよ。

まず日本のマスク着用率は、日本リサーチセンターと英国YouGov社の調査では、85%から89%です。
全人口対象とした場合、89%と100%では1300万人ほどの開きがあります。
これは無視できない数字だと思いますが、あえて100%という数字を持ち出した意図は?
また100%という数字は何の調査をもとにだされたもの?

それはさておき季節性インフルエンザでは、コロナ禍前2018年1月29日から2月04日の感染者数が268811人です。
インフルエンザの基本再生産数は3、新型コロナデルタ株で8、さらにオミクロンではデルタと比較し世代時間が2日と短いこともあり、基本再生産数が32となっている。インフルエンザと比較しオミクロンはそのくらい感染力が高いと言うことです。
1日で感染者が26万人と言う話ですが、何も不思議ではありません。むしろその程度で済んだんだと考えるべきです。
それはマスクによるものなのか、手洗いやその他感染予防効果によるものなのか知るすべはないでしょう。
しかしながら、政府の勧める感染予防効果が見込める対策(マスク、手洗い)に予防効果があると考えるのが妥当だと思われますね。
それは昨今インフルエンザの流行をみてもそう結論づけする人は多いと思われます。

――――――

……この方は少なくとも、他の連中のように誹謗中傷めいた発言はせず、私の問い掛けに理屈で反論してきた。うん、偉い。

そこで、私はこの「匿名」さんに対して返答したのだが、ここから私とこの「匿名」さんとの議論が勃発することとなる(現在進行形)。

かなり長くなるのだが、以下に「匿名」さんとのやり取りを紹介する。

――――――

「天乃川シン」
1:44の匿名様、まずはご丁寧なご指摘ありがとうございます。ドブネズミばかりが徘徊しているなぁと思っていたジメジメとした穴倉の中で、奇跡的に一羽の美しい白鳥に出会ったような清々しい心持ちを抱き感動すらしております。

さて、以下に私論を述べさせていただくこととします(先に断っておきます。長いです)。

>まず日本のマスク着用率は、日本リサーチセンターと英国YouGov社の調査では、85%から89%です。
全人口対象とした場合、89%と100%では1300万人ほどの開きがあります。
これは無視できない数字だと思いますが、あえて100%という数字を持ち出した意図は?
また100%という数字は何の調査をもとにだされたもの?

➡上記、日本リサーチセンターの調査結果を知りませんでしたので、まずはこちらについて述べさせていただきます。

新型コロナウイルス自主調査:2021年最新のマスク着用率は?~世界23か国・地域調査~ | 市場調査・日本リサーチセンター(NRC)

確認してみたところ、この調査は23か国・地域の18歳以上の男女(各国1,000s~2,000s)に対してインターネットにて調査し、「公共の場ではマスクを着用する」と答えた人たちの割合を求めたもののようですが、それによると日本では2021年5月上旬には86%まで上昇し、12月下旬には89%、2回目の緊急事態宣言発令後の2021年1月中旬には90%、2月上旬88%と推移したそうですね。

あなたは85%から89%とおっしゃっていますが、実際は多い時で90%だったそうです(ん? この1%の違いはなんだろう?)。

インターネットにおける調査なので、実際に一定期間、任意の複数地域で定点観測した調査結果ではないようですが、まぁ実際の着用率も概ねこんなところだったのかなぁと思った次第です(本音を言えば、「なんだよ、インターネットで質問しただけの調査かよ」と落胆しましたよ? 日本野鳥の会みたいに実数をカウントして割合を導いてくれていたらね)。

それと、もし18歳未満の若年層の意向を調査に反映させていたら、結果は一体どのように変化したのかなぁと興味も湧いてくるのですが、まぁ今は議論せずにおきましょう。

ちなみに、緊急事態宣言についてはご存じのように
1回目:2020年4月7日~5月25日
2回目:2021年1月8日~3月21日
3回目:2021年4月25日~6月20日
4回目:2021年7月12日~9月30日

まん延防止等重点措置に関しては
2021年4月5日~9月30日
2022年1月9日~3月21日

上記のように発令されていますが、私の感覚では時間が経てば経つほど、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令されずに平時に戻っても、なぜかマスクを着用する方が増えていくという印象を受けています。

ここで、なぜ85~89%(90%ですけどね?)という日本リサーチの調査結果があるにもかかわらず、「ほぼ100%」という数字を持ち出したのか? というご質問に対する返答をさせていただきますが、それは単純に「私の感覚」を述べたからです。

私が普段生活するなかで世の中を観察した結果、あらゆる場面でほぼ100%の人がマスクを着用していたので、「ほぼ100%」という数字を持ち出した次第です。

インターネット調査では(ただの質問調査では)、80%強のマスク着用率ということですが、私の現実の生活上の観察結果によれば、日本人のマスク着用率はやっぱり「ほぼ100%」です。

もちろん、私個人の観察結果なので、データにまとめてもいなけりゃ何かしらの論文を執筆しているわけでもありません。しかし、私はこのマスク着用率「ほぼ100%」という観察結果については多くの日本人に賛同していただけると思っていますがいかがでしょうか?

いずれにしても、日本人の大多数がマスクを着用している現状があるのは確かですよね?

次にいきます。

>それはさておき季節性インフルエンザでは、コロナ禍前2018年1月29日から2月04日の感染者数が268811人です。
インフルエンザの基本再生産数は3、新型コロナデルタ株で8、さらにオミクロンではデルタと比較し世代時間が2日と短いこともあり、基本再生産数が32となっている。インフルエンザと比較しオミクロンはそのくらい感染力が高いと言うことです。

➡あなたはオミクロン株の基本再生産数を32とおっしゃっていますが、この数字はどこから引っ張ってきたのでしょうか?

The effective reproductive number of the Omicron variant of SARS-CoV-2 is several times relative to Delta - PubMed (nih.gov)

例えば上記論文によると、オミクロン株の平均基本再生産数は「9.5」で範囲は5.5~24(※南アフリカの最高ROである24は、免疫回避がないと仮定した場合の理論上の上限値)。

平均実行再生産数は「3.4」で範囲は0.88~9.4。

……この論文が正しいのかどうか分かりませんが、あなたのおっしゃる基本再生産数「32」とは随分乖離しているようですね?


上記記事に目を通してみると、京都大学教授で「8割おじさん」こと西浦博センセイは、オミクロン株の「実行再生産数」はデルタ株の「4.2倍」と見積もっています(※データの平滑化を行うと2.3倍とのこと)。

コロナ感染者数だけでなく「実効再生産数」にも注目を:朝日新聞デジタル (asahi.com)

こちらの記事によると、デルタ株の「基本再生産数」は5~8。この「基本再生産数」8に西浦センセイのおっしゃる「実行再生産数」4.2を掛けると「32」という数字を導けるのですが、基本再生産数と実行再生産数を(敢えて)混同して計算して「32」を導いたのだとしたら、なんだか随分乱暴な話しだと思いますがいかかでしょうか?

ちなみに、「Our World in Date」にて確認してみたところ、日本においてオミクロン株がコロナ変異株の92%(という大勢)を占めたのが2022年1月17日。

「東洋経済オンライン」の「新型コロナウイルス国内感染の状況」によると、2022年1月9日時点の「実行再生産数」は「2.04」と歴代2位の高さで、それ以降は概ね0.8~1.2程度で推移しています。

さきほど紹介した論文によるとオミクロン株の実行再生産数の平均は「3.4」ということですが、日本の現実の「現象」から導き出された実行再生産数は「0.8~2.04」のようです。季節性インフルエンザの平均実行再生算数を把握していないのですが、基本再生産数3ということから考えると、オミクロン株の0.8〜2.04という現実の実行再生産数とあまり変わらないのかもしれませんね。

まぁ、あなたが基本再生産数「32」という数字をどのように導いたのか疑問に思うのですが、オミクロン株の感染力が従来株に比べて相対的に高いのは事実です。

ところで、2022年7~8月の「陽性者」について調べてみると、季節性インフルエンザの致死率に比べてオミクロン株のそれは低いことが分かっています。

80歳以上のコロナ致死率1・69%、インフルと大差なし…政府は位置づけ見直しの参考に : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

詳しくは記事をご確認いただきたいのですが、いくら連日20万人程度の陽性者を叩き出していた2022年7~8月にしても、致死率に関して言えば季節性インフルエンザよりも低かったという事実は、オミクロン株の驚異を測る上で参考になるかと思います。

今回は主にマスクについて話題にしたかったのでワクチンについて触れるつもりはなかったのですが、最近取り沙汰されている2022年の異常な数の超過死亡については、日本の高いワクチン接種率が影響している可能性が指摘されています。

ワクチン接種が超過死亡と相関 | アゴラ 言論プラットフォーム (agora-web.jp)

医療統計情報通信研究所 所長の藤川賢治氏の上記記事によると、2022年7月についてはワクチン接種数と超過死亡率に相関関係が認められるということです。

ご存じのように日本のワクチン接種率は極めて高く、100人あたりのワクチン接種回数は日本「307.19回」でダントツ世界一(2023年2月14日時点)。

ワクチンを追加接種した人の割合も「139.44%」と、これまたダントツ世界一。

世界のワクチン接種状況|NHK

日本はワクチンを接種すればするほど陽性者数が跳ね上がり、そして異常な数が累計されていく2022年の超過死亡に関してもワクチンとの因果関係が怪しまれている。これはどういうことでしょうか?

ワクチン接種もマスク着用も消極的な状態になってきている国が少なくないなか、ワクチンもマスクも積極的な日本の陽性者のほうが遥かに多い状態になってしまった(※陽性者数をカウントすることすらやめてしまった国もあるので日本の陽性者数は高くなりがちなのですが)。

しまいにはとうとう、過去最多となる26万人という陽性者も叩き出してしまった。

あれだけ緊急事態宣言を乱発し飲食店に自粛を迫り、ソーシャルディスタンスや三密対策を徹底させ、そうして日本人の「ほぼ100%」がマスクを着用し、他国に比べて遥かに高いワクチン接種率を誇ってみても、結局は26万人もの陽性者を生み出してしまった。

そう考えると――

>1日で感染者が26万人と言う話ですが、何も不思議ではありません。むしろその程度で済んだんだと考えるべきです。
それはマスクによるものなのか、手洗いやその他感染予防効果によるものなのか知るすべはないでしょう。
しかしながら、政府の勧める感染予防効果が見込める対策(マスク、手洗い)に予防効果があると考えるのが妥当だと思われますね。
それは昨今インフルエンザの流行をみてもそう結論づけする人は多いと思われます。

➡26万人という「陽性者」を叩き出してしまったのは、マスクはもちろん、ワクチン接種を含めた各種感染対策のどれにも意味がなかったからだと考えるのが妥当であり、これこそ「常識的」な感覚に基づいた当然の結論だと考えますがいかがでしょうか? だって感染対策をやめた国よりも陽性者数が多いのだから、普通に考えたらそう思うしかありません。

マスクに全く意味なんてなかったから26万人もの陽性者が生まれたのであり、ワクチンを何回も何回も接種したから26万人もの陽性者が生まれたのかもしれませんよ?(ワクチン接種によって、よりコロナに感染しやすくなることを示した論文もたくさんありますし)。

にもかかわらず、マスクを含めた感染対策を徹底したからこそ、陽性者を26万人「程度」に抑え込めたのだと自画自賛するのは、もはや統一教会の信者と一緒です。

「この高額な壺を購入したからこの程度の被害で済んだのだ! マザームーンありがとう!」

私には、こう言っているように見えてなりません。狂信的に何かを信じたいという視野狭窄さを感じざるを得ません。

ちなみに、若林氏も紹介している「コクラン」のレビューについてはどのようにお考えでしょうか? 権威主義的な物言いは好きではないのですが、あのコクランもマスクの効果を否定するような結果を披露していますよ?

Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses - Jefferson, T - 2023 | Cochrane Library

それと非常に気になっていることがあるのですが、あなたは「手洗いやその他感染対策によるものなのか――」といった風に、「ワクチン」というワードを意図的に避けているような気がするのですがいかがでしょうか? よろしければ、あなたのワクチン観を教えていただけいないでしょうか?

さらにもうひとつ。あなたは感染対策としてのマスクの妥当性を疑っていないようですが、であるならば「マスク会食」を徹底し、マスクを外している際はもちろん「黙食」を徹底し、家庭でも終始マスクを着用する等、何かしらの感染対策を講じているのでしょうか?

また、私の質問②(3月13日にマスクの着用は改めて「個人の判断」となり、5月8日にはコロナは5類変更となる。このような状況のなかで、マスク推奨派の皆さんは今後もマスクを着用していくのか否か。そしてその理由は?)――についてのお考えも是非、うかがいたく思います。今後もマスクを着用していくのでしょうか?

ちなみに、インフルの患者が激減した理由については、私は「ウイルス干渉」が原因ではないかと考えています。

もちろん仮説ですが、コクランも有効性を認めなかったマスクの着用をインフル激減の理由の一端と考えることよりかは、よっぽど科学的な態度かと思います(夏にRSウイルスが流行し、それと入れ替わるように冬になるとインフルエンザウイルスが流行するのはウイルス干渉が原因だとする説もあります)。

「ウイルス干渉」はコロナとインフルエンザでも起こる:日経メディカル (nikkeibp.co.jp)
※インフルが流行しないであろう理由として「衛生観念の向上」を上げている部分には賛同していない(天乃川)

それではnさん、ご回答のほうを宜しくお願い致します。
(……あ、私の尊敬するnという方と話しぶりが似ていたので間違ってしまいました)


※次回へと続く。

※ちなみにnさんというのは、過去にこの若林純一氏のブログコメント欄にて議論した相手の名前。詳しくは以下を参照されたし。

新型コロナウィルスについて       3、若林純一市議のブログに寄せられたコメントに対する天乃川の反論(nさん編)①|天乃川シン|note

新型コロナウィルスについて       4、若林純一市議のブログに寄せられたコメントに対する天乃川の反論(nさん編)②|天乃川シン|note

新型コロナウィルスについて      5、若林純一市議のブログに寄せられたコメントに対する天乃川の反論(nさん編)③|天乃川シン|note

新型コロナウィルスについて       6、若林純一市議のブログに寄せられたコメントに対する天乃川の反論(nさん編)④|天乃川シン|note

新型コロナウィルスについて       7、若林純一市議のブログに寄せられたコメントに対する天乃川の反論(nさん編)⑤|天乃川シン|note

新型コロナウィルスについて       8、若林純一市議のブログに寄せられたコメントに対する天乃川の反論(nさん編)⑥最終回|天乃川シン|note













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