55、コックリさん⑩ ユリカ様と女子高生の霊
「やっぱり、アンタ達だったのね」
ユリカ様は仁王立ちになって僕達を見下ろしていた。
「どうして、どうしてここに……」
僕はトイレの床に倒れたままユリカ様の顔を見上げた。
「なんかイヤな予感がしてね」
ユリカ様はそう言うと僕に手を差しのべた。僕はユリカ様の手を握り立ち上がった。すると忍者もユリカ様に手を差し出した。しかしユリカ様は気付いていないのか、忍者を起こしはせずに話しを始めた。
「学校終わって家に帰っている最中、なんかイヤな予感がしてね。すぐに学校に戻ってきた