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乳幼児期の脱水症と経口補水液

今回は脱水症と経口補水液について書いていく。この季節であるので気をつけていきたい。

脱水症とは

消化液(胃液や腸液)を嘔吐や下痢の時失う。

消化液の中に含まれている水分と塩分(ナトリウムやカリウム等電解質)を失うことを脱水症という。

水分のみを失うのは脱水症ではない。


脱水症の治療

ひどい下痢の時、水分だけを飲ませると塩分が足りないタイプの脱水症となり、手足が冷たくなってしまう場合がある。

このような時は水分と塩分を含んだ経口補水液が適している。


経口補水液


下痢の時、腸からナトリウムカリウムを吸収しやすいように組成された飲料を経口補水液という。

ひどい下痢の時、腸からナトリウムやカリウム等の電解質を吸収させるためには、これらの電解質(塩分)と一定の比率のブドウ糖(または白糖)を加えることが必要である。

経口補水液の種類としては医薬品、病者用食品、一般食品などがある。


経口補水液の飲ませ方


一気に大量に飲ませると吐くことがある。

最初は、一口ずつかスプーンやスポイト等で少量ずつ頻繁に飲ませる。

ある程度飲ませても吐かなければ自由に飲ませる。

もし嘔吐が止まらない時は医師に相談する。


経口補水液の量(諸説あります)


1日あたりの目安量を参考に脱水状態に合わせて加減する。

乳児 体重1キログラムあたり30ミリリットルから50ミリリットル/日

幼児 300ミリリットルから600ミリリットル/日

学童〜成人(高齢者も含む)   500ミリリットルから1000ミリリットル/日 

学童は一般的に500ミリリットルから600ミリリットル/日




以上脱水症と経口補水液について書かせていただいた。

この記事を読んでいただきありがとうございました。






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