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幼児期の描画表現発達

幼児期の描画表現の発達過程

今日は幼児期の描画表現に発達過程について簡単に書いていこうと思う。一般に保育士試験の参考書等に載っているのは、なぐりがき期、象徴期、前図式期、図式期の順に発達していく。

なぐりがき期は別名錯画期・乱画期と呼ばれる。時期としては1~2歳半程度で、無意識の表現でこすりつけるようにして描く。手の運動の発達により次第に描画が変わる。スクリブルとも呼ばれる。

象徴期は別名命令期・記号期・意味づけ期と呼ばれる。時期としては2~3歳半程度で、一つの円を描けるようになり、描いたものに意味(名前)をつける時期。

前図式期は別名カタログ期と呼ばれる。時期としては3~5歳程度で、そのものらしい形が現れ、からだを描かず頭から直接手足が出る頭足人がみられる時期

図式期は別名知的リアリズム期と呼ばれる。時期としては4~9歳程度で、知っていることを描く時期。覚え書きのような図式で表現する時期

図式期の描画の特徴

図式期では見えるまま描く(視覚的リアリズム)よりは知っているように描く(知的リアリズム)の傾向があるため特有の表現方法が出てくる。基底線の上に並べたように描く並列表現や花などに目や口を描いたりして擬人化するアニミズム表現(別名擬人化表現)、家の中等見えないものを透けたように描くレントゲン表現(透視表現)、自分の興味があるもの大きく描く拡大表現、家族の食卓を絵を描く際に平面の展開図みたいに描く展開表現(転倒式描法)、遠近の表現がうまくできないため物の上に積み上げたように描く積み上げ式表現、横や上等視点の違うもの複数一緒に描く視点移動表現(多視点表現)、異なる時間の場面を一緒に描く異時同存表現等がある。

幼児期の描画表現はある共通の道筋で発達するらしい。もちろん発達には個人差があるためすべてがすべて当てはまるわけではないけど基準をしっとくことは大事だと考える。結構そのままの名称が多いので覚えやすい。絵は遊びの一つで描くことで字を書くことにもつながっていくと考える。縦線、横線や波線、円等字を書くことにも必要なものばかりだ。何か役に立っていけば嬉しいな。


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