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【映画】ジェイソン・ボーンが帰ってくる!?~「ボーン」シリーズ新作情報

今回は映画ネタです。タイトルを見ておわかりの通り、あのジェイソン・ボーンシリーズの新作が進行中、というニュース記事を見つけました。以下はファンによる、ひたすら「ボーン・シリーズ」愛を語る回となりますが、もし良ければご覧ください。それではまずはその記事から確認してみましょう。

『ジェイソン・ボーン』新作が進行中!

記憶を失った暗殺者ジェイソン・ボーンの孤独な戦いを描くスパイアクションシリーズが、復活に向けて進んでいる。ユニバーサル・ピクチャーズが新作の企画開発及び監督をしてもらうべく、アカデミー賞9部門ノミネート、4部門受賞を果たした映画『西部戦線異状なし』のエドワード・ベルガー監督と交渉しているとDeadlineなどが報じた。企画は初期段階で、まだ脚本もない状態とのこと。ベルガー監督が晴れて就任し、脚本が完成した段階で一番に声がかかるのは、シリーズ5作中4作に主演しているマット・デイモンになるとされている。(編集部・市川遥)

シネマトゥデイ(2023.11.21)記事より

アクション映画の新時代を切り開いた画期的作品!

2002年に「ボーン・アイデンティティー」が公開されたのですが、当時マット・デイモンというとアクション映画で主演を張るような俳優さんではなかったように記憶しています。ですから、最初は「え?マット・デイモン主演?」という程度の感覚で観てみたわけですが・・・。いやー、ストーリーが素晴らしいこともありますが、スタイリッシュな映像とテンポの良い展開にシビれました!ハリウッド映画でありながら、ヨーロッパが舞台というのも斬新でした。

Universal/Photofest/MediaVast Japan

ダレる場面がないほど、緊張感に満ちた展開!

記憶を失った主人公が自分を取り戻すために、わずかなヒントを頼りに謎を紐解いていく、というのが大まかなあらすじ。少しずつ過去が判明していく展開にゾクゾクし、その他のアクションスター映画とは異なり、知性派マット・デイモンらしく、幾多のピンチを頭脳と鍛え抜かれた身体能力で乗り越えていくわけですが、本当に手に汗握るハラハラドキドキの連続です。舞台がヨーロッパだからでしょうか、ハリウッド映画とはひと味違う、どこか荒涼としたクールな映像美が堪能できます。

2作目の「ボーン・スプレマシー」も傑作!

前作から2年後の2004年に封切られたのが「ボーン・スプレマシー」。監督はダグ・リーマンに代わり、ドキュメンタリー畑出身のポール・グリーングラスが担当。目まぐるしく移り変わるカット割りで、より一層テンポ感が増し、目の離せない展開に。もちろん前作も素晴らしかったのですが、その期待を一気に超えてきたのがこの2作目だと思います。なかなか続編が初代を超えるのって難しいじゃないですか。しかしこの「スプレマシー」は難なく飛び越え、アクションあり、サスペンスあり、そしてラストはホロっとさせてくれます。

Universal/Photofest/MediaVast Japan

大団円を迎えた「ボーン・アルティメイタム」

そして2007年。3作目の「ボーン・アルティメイタム」で一旦のシリーズ完結を迎えます。これも良かったですねー!これまでの「謎」がこの作品をもって一旦片付く展開になっています。そしてもちろんボーンシリーズといえばのカーチェイスは回を重ねるごとに派手さを増していきます。個人的にはこれまでボーンを追ってきた女性CIA捜査官(ジョアン・アレン)と、ボーンが敵味方を超えて、疑似母息子のような関係になっていくドラマに心を打たれました。こうしたサスペンス・アクション映画にこうしたエモーショナルなドラマってなかなかないじゃないですか、ここがボーンシリーズが他のアクション映画と一線を画す点ではないかと思っています。


Universal Studios/Photofest/ゲッティ イメージズ

脇を固める実力派俳優陣と新星たちの見事な融合!

このシリーズの素晴らしさは、監督・スタッフ・脚本チームの力だけでなく、豪華キャスト陣のチカラも非常に大きいと思います。しかも、2000年代当時ですので、現在のマーベル映画シリーズなどのようなオールスターキャストが勢揃い、というものではなく、本当に実力派名優と現在売り出し中です、という新星を上手にキャスティングしている点が見事!

1作目の「ボーン・アイデンティティー」のキャスト陣

まず主人公ボーンの相手に当時「ラン・ローラ・ラン」で注目を集めたドイツのフランカ・ポテンテ。さらには前述のジョアン・アレン、クリス・クーパー、ブライアン・コックスと渋い名優が勢揃い。そして(おそらく)かつてのボーンの恋人にジュリア・スタイルズ、さらに今回の敵役にクライブ・オーウェン!今やハリウッド大作やアカデミー賞にノミネートされるほどですが、当時はまだ注目を浴びる前だと思います。しかし、劇中でしっかりと存在感を出していました。

「ボーン・スプレマシー」&「ボーン・アルティメイタム」

では同じく敵役にカール・アーバンが大抜擢。ちょうど「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで一躍注目を浴びた直後に、ロシア人スナイパー役を好演。その後の飛躍につながった一作となったのではないでしょうか。そして3作目の「ボーン・アルティメイタム」では憎々しい敵役としてスコット・グレンとデビッド・ストラザーン、アルバート・フィニーが登場。

いやー、上手すぎでしょう、彼ら。ジョアン・アレンとの戦い(アクションじゃないですよ!)は必見。さらに同時期に「グッバイ・レーニン」で主人公の青年を好演したダニエル・ブリュールもちょい役で登場。このあたりのキャスティングも憎い(笑)。このように派手にハリウッドスター勢揃いではなく、きちんと映画の世界観にフィットする名優、実力派を配している点が私がこのシリーズを好きな理由の一つでもあります。

待ちに待った4作目は・・・皆さん、どうでした?

そして待ち焦がれていた4作目が2016年に公開されました・・・が、みなさんはいかがでした?私は3作目があまりにも見事なエンディングだったことと、前作からの期待が高まりすぎたのか、ちょっと肩透かしな印象でした。もちろんキャストはさらにパワーアップ(トミー・リー・ジョーンズ、ヴァンサン・カッセル、アリシア・ヴィキャンデル)していますし、カーチェイスもド派手。映像展開も往年のスタイリッシュさとテンポの良さを兼ねそろえていたのですが・・・やっぱりどこか「違和感」。ファンって面倒ですよね、あれだけ新作を期待しておきながら、ちょっとイメージが違うと悲しいかな一気に拒否反応・・・(涙)。


Universal Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

きっとマットの年齢も影響!?(カッコいいんですけどね)

おそらく主人公ジェイソン・ボーンを演じるマット・デイモンの加齢も影響しているのかな、と思います。もちろんマットはキレのいいアクションを見せてくれますし、今でもしっかり鍛えているんです・・・が、やっぱり10年の歳月はどうしてもね。そう考えると、トム・クルーズは超人ですよね、本当に。さらには、次々に押し寄せる困難を、その場の機転で乗り越えていくところが本シリーズの醍醐味でもあるのですが、ガジェット類が発展しすぎてしまい、そのあたりも若干、ストーリーとの辻褄が気になったりしました。ま、これらはすべてシリーズを好きすぎる、面倒なファンのボヤキなわけですが。

そしていよいよ新作!どうなるんでしょうか!?

さて、そんなわけで、シリーズ新作が進行中とのことですが、実際どうなるんでしょうか!?かつてマット・デイモンは盟友ポール・グリーングラスが監督しなければ出演しない(もちろん、それだけはないのでしょうが)、ということで「ボーン・レガシー」はジェイミー・レナー主演に交代したという前例があります。記事によると監督は「西部戦線異状なし」のエドワード・ベルガーとのこと。あの世界観にまた会えるのか、それとも・・・?別件ですが、たしか「トレッド・ストーン」というTVシリーズも作られていましたが、あまり続かずに終了してしまったような・・・。とはいえ、あの世界観とモービーの主題歌を聴きたくて、劇場に行ってしまう気がしています(笑)。ま、ファンってこんなもんですよね?

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