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【本】「1分間でやる気が出る146のヒント」ドン・エシッグ著より⑥

今回も引き続きドン・エシッグさんの「1分間でやる気が出る146のヒント」を再読していきたいと思います。こうして読み直すことで、新たな発見もあり、さらには感じ方・考え方の変化にも気づかされます。これが歳を重ねるということなのか、それともちょっとは成長したということなのか・・・笑。いずれにせよ、自分にとってのプラスでありたいと思っています。




思い切ってやってみる

「すべての偉業は、かつては不可能だったものばかりである。」-これは名言だ。今まで誰もしなかったことをしようとしている人に向かって、「それは不可能だ」というのはたやすい。しかし、誰もそれをしたことがないのであれば、どうして不可能だと分かるのだろう。あなたは今、自分のアイデアを不可能だと思いこんでいないだろうか。失うものが何もないのなら、ダメでもともとだ。思い切ってやってみてはどうだろうか。もしかすると、あなたは偉業を成し遂げられるかもしれない。

「1分間でやる気が出る146のヒント」ドン・エシッグ著より

もちろんどう考えても不可能だろう、ということもあるにはあると思うのですが、それ以外のことで挑戦できそうなことだったら、「やってみよう」ということですよね。前職時代も、私が思いついたこと、やろうとしたことなんかに対して、やれ「前例がない」だとか、「違反している」だの、はたまた「気に入らない」という理由で却下されたりしたことがありました。それでいて、後日、自分たちのアイデアとしてリメイクされてたり・・・なんて笑い話も(もちろん当時は笑えませんでしたが・・・)。やっぱり「とにかくやってみよう」というスピリッツは大事にしたいですね。たいがいのことはなんとかなったりしますから。

人生を開拓する

「フロンティア」-私はこの言葉が好きだ。ある有名な経営者が「心が開いていれば、目の前はいつもフロンティアだ」と言った。私はそれを聞いて「フロンティア」という言葉にさらに魅力を感じるようになった。ほとんどの人は、「フロンティア」というと幌馬車や宇宙船を思い浮かべる。しかし実際には、私たちが新しいアイデアを耳にしたり、新しい人と出会ったりしたら、そこはすべて「フロンティア」なのだ。新しい方法で人生を開拓しよう。そうすれば、人生のあらゆる面がフロンティアになる。さあ、新しいフロンティアに足を踏み入れよう。

同上

私も好きな言葉です。何か新しいことを「開拓」していく、既知の事項に関してもさらに深掘りをしていく、これも一つの「開拓」だと思います。こうやって自分に出来ることを広げていくというのは、とても大事な発想だと思っています。「もう自分にはこれ以上開拓するものがない」などと決めてしまっては成長できませんからね。ちなみに元オリックス・バファローズ、現ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸選手のテーマソングも「フロンティア」でしたよね?曲もカッコいいし、テンションが上がるのですが、もしかしたらタイトル(曲名)もまた選択された一つなのかな、と勝手に思っています。

お互いにほめ合って元気を出す

アメリカが生んだもっとも独創的な作家マーク・トウェインは、「私は一つの褒め言葉で二カ月も気分良く生きられる」と言った。私についていえば、一つの褒め言葉で二カ月も持つかどうかは分からない。しかし、気持ちのいい褒め言葉は、少なくともその日一日を前向きに過ごすのに大いに役立つことは間違いない。あなたは最近、褒め言葉をかけたり、かけられたりしているだろうか。友人・知人をほめてみよう。お互いに気分良くなるだろうし、もしかすると、相手はそのおかげで二カ月も気分良く生きられるようになるかもしれない。

同上

人間誰だって褒められたいじゃないですか!これに反論される方はほぼほぼ皆無じゃないでしょうかね。ま、「褒める」のと、「おだてる」とか「ゴマをする」のは違いますが、本心から敬意を表すというのでしょうか、そういう声がけをしてもらったら、ものすごいパワーが貰えますよね。私だったら褒められたいし、また同じくらい、相手の方にもそういう声がけによって元気を出すきっかけになってもらえたら嬉しいなと思います。当たり前ですが、心の中で思っているだけでは、相手に伝わりませんからね。やっぱり口に出して相手に伝える。シンプルだけど、とても大事なことだと思います。ま、そのためには自分自身の心に余裕がないと、相手の素晴らしい点が見えなかったりするので、やっぱりそうした余裕もまた大事ですけどね。


脳の力を信じる

両耳の間にある2キロ足らずの塊。実はその中には驚異的な力が秘められているのだ。私たちはともするとこの事実を忘れがちである。脳と呼ばれるその塊を構成する約100億個もの記憶細胞は、ある目的のために存在する。それは「使われること」だ。アメリカ3大ネットワークの一つであるNBCを創設した実業家、デビット・サーノフは「人間の脳は、考え信じることを成し遂げる力を持っている」と言った。あなたが今までに成し遂げてきたことを思い出してみよう。それらの業績はすべて、脳の中で考えられ、信じられ、完成されたアイデアから始まったのだ。あなたの最新のアイデアは何だろうか。自分の脳の中に秘められた力を信じよう。

同上

人間に残された未開拓分野の一つが「脳」である、なんて話を耳にしたことがあります。たしかに「脳」って不思議ですよね。なぜ他の動物にもあるのに、人間は「脳」を進化させ、文明を発展させていったのか・・・。あまりにも難解すぎて、私レベルではとても語れません(笑)。先人たちが「脳」を駆使して考えて、カタチにしてきたものを我々は使いながら、後世へ繋いでいく・・・。実はものすごく「深い」話ですね。

また、「潜在能力」という隠されたパワーが脳にはある、という考え方もありますね。突然、忘れていたことを思い出す、なんてのは、実は「脳」がずーっと答えを考え続けていてくれていて、それをようやく思い出した結果である、なんていう考えだったように思います。さらにはこの「潜在能力」を自己実現達成に活用する、ということを書かれた本も多数出版されています。というように、これだけ深く、未だに謎多き「脳」。せっかくですので、フル活用したいものです。

言い訳はやめて、やってみる

「言い訳が得意で、他のことも得意だという人を、私は一人も知らない」-これはベンジャミン・フランクリンの名言である。物事を最後まできちんとやり遂げない人を表現する言葉として、これ以上に的確なものはない。「忙しい」、「やり方が分からない」、「時間がない」、「お金がない」・・・などというのは正当な理由にはならない。それをするだけの勇気や能力、技術が自分にはないことを認めたくない人が思いつく言い訳に過ぎないのだ。何かをやってみるのに言い訳は要らない。さあ、やってみよう。

同上

これはまさにその通り!行動に移す前に、あれだこれだと難癖をつけて、邪魔をする輩って本当によくいますよね、本当に苦手です、こういう方々。まずはやってみようよ、それでダメならやり方を変えればいいじゃないか、というのが私の考え方。もちろん、行動する前には、周りに意見を求め(とはいえそれで中止するって事はあまりないんですが)、事前に改善・改良をした上で小規模にトライしてみる、そうしてサンプルを取ってみて、成功失敗を鑑みて、拡大するか否かを判断する。こんな感じでいいんじゃないですかね。

ま、恐らく、あれだこれだと難癖をつけたい人って、基本的に「面倒だから」が理由だったりするんですよね。私の時はそうでした。いわゆる「評論家」タイプ。賢いんでしょうけど、私にすれば小賢しいだけ。自分ファーストだから、そうした手間を掛けたくないというのが本音。でも、それを出してしまうと、単なるワガママだと思われるから、「脳」を駆使して、もっともそうな言い訳をでっち上げる・・・。

まあ、当時はこういう考えの人をものすごく非難していたのですが、今となってみると、本当に面倒だったんだろうな・・・となんだか同情ではないですが、若干、哀れんでしまいます。だって、自分のヨコで勝手に新しいことにチャレンジしてくれて、成功失敗のケーススタディを作ってくれるんだから。そこは本心でなくても、「いいっすね!」と乗っておいて、やらせちゃえば、ご自分は手を汚さず結果だけが手に入ったのに・・・と。こっちはやりたいんだから、後はご勝手に・・・でも良かったのに・・・と思ってしまいますね。ま、過ぎたことですが(笑)。


こうやって読み直していくと、基本的に森羅万象、人間の心は変わらないってことを痛感しますね。逆に、人間(の習慣・習性)についてもっとよく知ることで、人間関係がもっと円滑になり、人付き合いがスムーズになるんだろうな、と気づかされます。まあ、当事者の時は互いにエキサイトしていますから、なかなかそうした客観性を持つことが出来ず、こうした心の余裕を持つことが出来ないわけですが・・・。いろいろな人がいて、いろいろな考え方を持っている、そういう組織の中で、どうやって最適解を見つけていくか?もちろん「ベストな」解はなかなか難しくても、「より良い(ベターな)」解を見つけることができれば、少しずつ良い方向へ向かう気がするんですけどね。

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