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【ワーホリ】海外に滞在するだけでも、世界観は変わる(かも)?

不定期に発表しているワーホリネタです。今回は先日「ワーホリに行ったのはいいけど、仕事がない」という悲しいニュース記事を見て、遙か昔にワーホリを体験しており、ワーホリ肯定派の私がそれでもワーホリって良いですよ、という話をしてみたいと思います。(このたかだか4行にこれでもか!というほどワーホリというワードが登場するあたり、気合いが入りすぎていますね、笑)


まずはニュース記事のおさらいです。

まずお断りしておくと、ニュース記事にはある程度のバイアスが掛かっている可能性は否めません。ですから、この記事だけを鵜呑みにするのは危険かもしれません。が、もちろん取材をされているわけですので信憑性があるでしょうから、そのあたりはご自分で判断しながらお読み頂ければと思います。とはいえ、なかなか深刻ですね・・・なんだか読んでいて悲しくなりました。

ここでも超円安問題が絡んでいた!

記事を大雑把に要約すると、超円安により海外で働くと日本で働くよりも短期間に大金が稼げる。そのため海外へ渡航するのだが、言葉の壁があって日本人の採用が少ない。そして拍車を掛けるように日本人観光客も減っており、日本人対象の土産物屋や飲食店などで求人がほとんどないとのこと。仕事をする目的で渡航したワーホリ人たちは、お金が底を突き、現地のホームレス向け無料食事にありつく始末・・・とのことのようです。

やっぱり言葉は大事!

記事にもあったのですが、農園でのフルーツピッキング等では同じアジア人でも英語が出来るフィリピン人や韓国人、中国人に負けてしまうようです。たしかに買い手市場であれば雇い主は言語が伝わりやすい人間を採用しますよね。そうなると、やっぱりなかなか厳しいのが現状なのでしょうね。

せっかく海外で過ごすなら、ワーキング以外も充実してほしい!

以下は、現状をよく分かっていない中年ワーホリ経験者の懐かし話になってしまいますが、せっかくのワーキングホリデービザ。年齢制限がありますから、若い10代、20代の方々が見聞を広め、今後に生かせる貴重な1年になると思います。ですから、「今なら海外の方が稼げるから、海外へ行こう!」というだけでなく、せっかくなので現地の生活、現地の言葉、現地の人たちとの交流なども大切にして欲しいな、とだいぶ甘い、浮世離れしたことを感じました。

まずは言葉!語学学校での久々の学生生活は新鮮だった!

以前のnoteでも書きましたが、私自身は英語をなんとか話せるようになりたい、というのが目標だったこともあり、渡航後即、語学学校に入りました。その顛末は別のnoteにて思いっきり語っておりますので、もしご興味があればご覧頂きたいのですが、全く話せない状態だったことからすると、3ヶ月ほど通うと、徐々に慣れてきたことを覚えています。そりゃ朝から晩まで英語漬け。語学学校でも日本人の友人とは日本語で話をしましたが、台湾や韓国から来ている生徒さんたちも多くいましたので、互いに片言ながらもアジアンイングリッシュで語ったことを覚えています。

当時はやっぱり日本食レストランが働き先としてはメインだった

これはあくまでも私の周りに限りますが、当時(20年以上前ですが・・・汗)は日本食レストランなど飲食の仕事がメインだったように思います。ただ、そうしたお店は日本人オーナーであり、そこで働く人たちもほぼほぼ日本人。ということで、そうしたお店で働いていた知人たちは「これなら日本にいるのと変わらない・・・」とこぼしていたのを覚えています。たしかにそうですよね、まあ、もちろん接客であれば英語を使うでしょうけど、ほぼほぼ日本人スタッフだと、徐々にあうんの呼吸で言葉なしでもコミュニケーションが取れてしまいますからね。

フルーツピッキングも人気でしたね

そして農園でのフルーツピッキング(野菜もありますが)も人気というか、よく広告で求人募集をしている職種でした。これは千差万別。収穫する果物や野菜によるものや、オーナーさんの気質等でハードさは異なったようです。でも、よく考えてみると、あまり言葉のやりとりは必要ではないかもしれませんが、言葉が苦手な人間を雇うよりは、言葉通じる人間を雇いたい、というのは雇用主からしたら極々当然な判断ですよね、そうなるとやっぱり話は戻りますが、言葉を覚えるところからスタートするのがいいんでしょうね、多分。

かつては、語学や異文化交流がワーホリのおもな目的でした。

と、記事には書いてありました。はい、まさにこれこそ私の目的でした(笑)。「かつて」と書かれてしまうのが悲しいですが、仕方ないですね、その通りですから。これも以前のnoteに書いたのですが、私自身、社会人初期にドロップアウトしてのワーホリだったこともあり、語学学校で知り合ったメンバーは同じような元社会人組で、英語を上達させて、帰国後にステップアップしたいという意欲的な方々と知り合うことが出来、仲間に入れてもらったという幸運があったことも事実。概ね誰もが渡航のために費用を貯め、働くことよりも語学上達に力を入れていたこともあり、お金は少ない貧乏滞在者たちでしたが、それでもやりくりしながら自炊したり、みんなで持ち寄って食事やBBQ、パーティーなど楽しんだのも良い思い出です。

もう一度「学生生活」を送れたことも楽しかった思い出です

私にとっては社会人を経て、学生時代はそれなりに楽しかったのですが、先述のように英語に関しては全く話せずアレルギー反応状態。なんとかして克服したいし、それこそ働き始めると、漠然と「ずーっとこの仕事をして生きていくのか・・・」というなんとも言えない絶望感に襲われ、思い切って飛び出した(というかドロップアウトしただけですが・・・笑)という経緯もあり、久しぶりの学校生活がとても新鮮で、毎日が大変ながらも楽しかったことを覚えています。それに「能動的」に勉強することの大切さについて身をもって体験したのもこのワーホリでの経験でした。あれだけ中学・高校で「やらされてきた」はずなのに、一向に上達しなかった「英語」という科目に始めて自主的に取り組んだ日々。それこそ受験期以上に真剣に対峙していた気がします。

日々の生活も楽しかったし、ラウンドも最高だった

人生初のホームステイ、異国で暮らす日々、週末に出かける公園やビーチで過ごした時間。このように書くと、何カッコつけてるんだ、というツッコミを自分でしたくなりますが、いろいろ大変だったこともたくさんあったと思うのですが、それこそ「思い出は美化される」もので、今ではほぼほぼすべてが良い思い出です。なかなかこういう時間は過ごせませんからね、本当にいい体験をする機会を得たな、とワーホリ制度に感謝です。そしてその後出かけたバックパッカー生活もまた大変でしたが、ドミトリーでの共同生活も(もう一回はしたくないですが)いい思い出です。


ということで、全編を通じてワーホリ礼賛話となりました。でも本当に今こうして思い返してみても、自分の人生の中においても大切な思い出の一つとして残っているな、と振り返りながら改めて痛感しました。それだけにこうした記事が出されてしまうと・・・何か言わずにはいられなくなってしまいました(笑)。もちろん目的はそれぞれ。私のように「かつての」ワーホリ派は語学や異文化交流、さらには旅行などを目的とし、現代のワーホリ人の方は「出稼ぎ」が目的なのかもしれません。

でも、お金は頑張れば日本でもちょっと時間は掛かりますが、稼ぐことが出来ると思います。それより大事なのは「時間」。若い世代のみなさんの「時間」は本当に貴重です。せっかく渡航して日本では味わえない時間を過ごすことが出来る訳ですから、日本でも出来るような仕事に時間を費やすよりは、「そこでしか出来ない体験」を大事にして欲しいな、と思いました。そうした経験をした方々が日本に帰ってきて、改めて日本の良さにも気づくでしょうし、考え方も以前とはきっと少し変化しているはず。そうした新鮮なマインドもまた今後の日本社会に必要だと思うんですよね(ま、最後の一文はただのオヤジの説教的でしたね・・・すみません)。以上、ワーホリ推奨派としてはどうしても黙っていられず、語ってみた、という回でした(笑)。




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