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ヘアドネーション

50歳になって、記念に自分の中で「50歳キャンペーン」と称してこれまで経験していないことをやってみようとおもいました。

富士山に登ること
ヘアドネーションをする
断食道場に行く

この3つは割と早い段階で思いつきました。

何気なく義理の姉に話をしたら
「どうしてそんなに苦しい事ばかりなの?」と、素朴な疑問を向けられて…

言われてみたら、そうねぇ…

と、笑ってしまいました。

結局、断食は持病の薬を持込できないために今回は断念しました。

ヘアドネーションは50歳になる少し前から思い立ち、伸ばし始めました。

私は基本ショートカットでいるので、肩に付くまで伸ばしたのは成人式前と結婚式前だけでした。

ドネーションをするには37センチ以上必要なので、もっぱらショートカット派の私には未知の領域でした。

なにをしても髪の毛が引っかかるし
なかなか乾かない。
ぱさつく
おまけに似合わないという事が、とてもしんどくて

早く伸びないかな〜と、自分ではじめた事なのに、やらされている感が先に立ちはじめました。

肩を越えたあたりから、ヘアースタイルやバレッタをあれこれ楽しむことができるくらい余裕が出てきました。

フワフワのくるるんとした、女性らしいヘアースタイルにあこがれました。

髪を伸ばして、パーマをかけたら誰でもフワフワくるるんのスタイルになれるのだと、勝手に思っていましたが、

そんな簡単でもなく

みなさん、いろいろ努力しているのだなぁと関心しました。

51歳になって年末に充分な長さになっていたので、切りたい!となると

居ても立っても居られない。

年末なので数か所のサロンに電話しても、お断り…

納めの習い事の帰り道に見つけた美容室の窓ガラスに

ヘアードネーション賛同店

と、貼り出してあったのを見つけて
飛込みで相談したところ、
即、受付してもらえたので

バッサリとショートにしました。

束になった自分の髪の毛を見て、何とも言い表せない達成感がありました。

もう使うことのないバレッタ達をお気に入りの缶に入れて、ドレッサーの引き出しにしまいました。

私の髪の毛がどこかの誰か
療養しているお子さんのウイッグになって、その子のお役に立てる…

自分にも役に立てることがあるのだと、存在価値が少しあったと思えて嬉しかったです。

私がドネーションのために髪を伸ばしているのを見て、まわりで何人も同じように髪を伸ばし始めたのも嬉しかった。

誰かの力になれる。
そのことがとても私自身の力にもなるということを知る良い機会でした。



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