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【偽書】

偽書と言われる書籍は、本当に偽書なのか?
真書が偽書となりえるのか?
真実は筆者と本を焼いた者のみぞ知る。




偽書(ぎしょ、英: imposture)とは、すでに滅んで伝存しない作品、あるいは元々存在していない作品を原本のように内容を偽って作成した本のこと。「仮託書」(かたくしょ、かりたくしょ)ともいう。それに対して、刊本や奥書などを偽造したり、蔵書印記を偽造して捺印したりして、古書としての価値を高めようとしたものは区別され「偽造書」「偽本」「贋本」(がんぽん)と呼ばれる。

[書籍]
[日本偽書目録]
『偽書叢』速見行道 3巻
→甲陽軍鑑・三河後風土記・徳川歴代記・未来記
(嘉永6年、早稲田大学蔵)
『偽撰の書目』伊勢貞丈撰
→江源武鑑・三河後風土記・大成経
『日本古典偽書叢刊』全三巻
(2004〜05年、現代思潮新社)

ビジュアル 世界の偽物大全
フェイク・詐欺・捏造の全記録
ブライアン・インズ、クリス・マクナブ 著
専門家が調査した数世紀にわたる歴史上最も巧妙な詐欺の数々を、200枚にのぼる写真とともに掲載する。
〔全国学校図書館協議会選定図書〕
2023年6月19日発行
定価:2,970円(税込)

世界を動かした「偽書」の歴史
著者:中川 右介

ユリイカ 2020年12月号 特集=偽書の世界 ーディオニュシオス文書、ヴォイニッチ写本から神代文字、椿井文書までー
馬部隆弘 他2名
定価2,090円(本体1,900円)
発売日2020年11月27日
ISBN978-4-7917-0394-4

偽書が生んだ異端の日本史 日本と世界を揺るがせた、禁断の「偽書」と「奇書」の謎に迫る! (MSムック)
山口 謠司 (監修)

椿井文書―日本最大級の偽文書 (中公新書)
馬部隆弘

日本の偽書
藤原明

【世界の偽書】
シオン賢者(長老)の議定書1911
(史上最悪の偽書)
帝政ロシアの秘密警葉が流布させた偽書。
「ユダヤ人とフリーメーソンが世界支配を企てている」という内容で、世界中の反ユダヤ
主義、ナチズムに影響を与えた。
→ナチスドイツのホロコーストの原因

コンスタンティヌスの寄進状

ネクロノミコン
(Necronomicon、邦訳題:死霊秘法) は、怪奇作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの一連の作品に登場する架空の書物である。ラヴクラフトが創造したクトゥルフ神話の中で重要なアイテムとして登場し、クトゥルフ神話を書き継いだ他の作家たちも自作の中に登場させ、この書物の遍歴を追加している。


【日本の偽書】
アインシュタインの予言
一休骸骨
慶安御触書
江源武鑑
公武法制応勅十八箇条
三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集
先代旧事本紀
先代旧事本紀大成経
船中八策
竹内文書(竹内太古史)
田中上奏文
東日流外三郡誌
椿井文書
天正日記 (内藤清成)
南朝公卿補任
南方録
日本人とユダヤ人
浜松城記
万歳三唱令
福澤心訓
ホツマツタヱ
松島日記
三河後風土記
宮下文書
野馬台詩
山路の露
吉野拾遺
余命三年時事日記
和田家文書 (和田喜八郎)

九鬼文書(くかみもんじょ)
古史古伝のうちのひとつ、古代出雲王朝の正統性を主張する偽書。 九鬼家の遠祖で天児屋根命(アルアメノコヤネノミコト)の時代に記録された神代文字の原文を、藤原不比等が漢字に書き改めたもので、九鬼氏が保管したとされる。

[その他]
一杯のかけそばの嘘
栗良平 学歴詐称

1972年の大晦日の晩、札幌の時計台横丁(架空の地名)にある「北海亭」という蕎麦屋に子供を2人連れた貧相な女性が現れる。閉店間際だと店主が母子に告げるが、どうしても蕎麦が食べたいと母親が言い、店主は仕方なく母子を店内に入れる。店内に入ると母親が「かけそば(つゆが入った器に茹でた麺を入れただけの、種を入れていない蕎麦)を1杯頂きたい(3人で1杯食べる)」と言ったが、主人は母子を思い、内緒で1.5人前の蕎麦を茹でた。そして母子は出された1杯(1杯半)のかけそばをおいしそうに分け合って食べた。この母子は事故で父親を亡くし、大晦日の日に父親の好きだった「北海亭」のかけそばを食べに来ることが年に一回だけの贅沢だったのだ。翌年の大晦日も1杯、翌々年の大晦日は2杯、母子はかけそばを頼みにきた。「北海亭」の主人夫婦はいつしか、毎年大晦日にかけそばを注文する母子が来るのが楽しみになった。しかし、ある年から母子は来なくなってしまった。それでも主人夫婦は母子を待ち続け、そして十数年後のある日、母とすっかり大きくなった息子2人が再び「北海亭」に現れる。子供たちは就職してすっかり立派な大人となり、母子3人でかけそばを3杯頼んだ。

タモリ「150円あればインスタントの蕎麦3杯食べられる」
神岡龍太郎「僕が大将なら、一杯分で3杯つくったる」

栗良平
北海道砂川市出身。北海道砂川北高等学校卒業後、病院職員として10年間勤務。退職後、全国を行脚し各地の民話を収集。創作民話作家として、執筆講演活動を始める。
1989年、元々栗が口演し書籍化された童話『一杯のかけそば』が口コミで広がり、2月17日に開かれた衆議院予算委員会で、当時公明党所属の大久保直彦が質疑中に本書を朗読して[1]涙を誘ったということもあって話題となり、映画化もされた。
しかしその後、自称していた「北海道大学医学部卒」が虚偽である事が発覚。さらに、滋賀県で寸借詐欺をしたことも明らかになり、表舞台から姿を消すこととなった。
1994年、北海道静内町で人妻を誘惑し、1998年まで各地を転々とし詐欺的行為を繰り返したとされる。その後、滋賀県大津市の山中でテント生活を始め、さらに詐欺的行為を繰り返し、同市にある岩間山正法寺の次女と親しくなり、寺は真言宗醍醐派からの離脱を申し出たが総本山醍醐寺は認めず、裁判となって最高裁で敗訴したという。

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