「すべての不調は自分で治せる(藤川徳美)」①ホメオスタシスとコーディング

『自らのカラダを、医師に頼るのではなく、自分の知識で良くしていく』この自主性がとても大切なのかなと思う。そんなことを言っていられないような大病を患っている方もいるでしょう。長年の慢性疾患に悩まされて、自分でできることは全てしつくしたという方もいるでしょう。そんな方に、私のような素人が多く語ることは、大変おこがましいことのように思います。

しかし、どうやら現代医学の多くが「対症療法」に過ぎず、根本治療に繋がっていないこと、医師といっても栄養素の摂取については、一般人よりも知識が少ない場合も少なくないことは、賛同いただけるのではないかと思います。『少なくともある程度健康であり、日常生活を営んでいる人』にとって、自分に必要な栄養素を知り、カラダがより望ましい生き方をしていくことをお手伝いしていければ、と考えています。

1.ホメオスタシス

ホメオスタシスとは、生体の内部の変化や環境因子の変化に関わらず、生存に適した一定の状態に保たれる性質のことです。

このホメオスタシスは、先ほど述べたようにアミノ酸からタンパク質をつくってはこわすという、動的平衡(一見すると同じでも、常に変化しつづけていること)によって保たれています。生命とはタンパク質の動的平衡である。

ホメオスタシスを逸脱した状態から通常の状態に戻ることが、よくいわれる「自然治癒力」と同義になります。つまりタンパク質が十分量あれば、病気は勝手に治ってくれる。

2. 必要な量を摂る

現在の作物が育つ土壌は昔と比べて痩せており、十分なビタミン、ミネラルが含まれていません。農薬や抗生物質、栄養添加物も含んでいます。どこまでが「自然」といえるか疑問です。また、高価な有機野菜だけを食べて生活できる人も少ないでしょう。

プロテイン、サプリメントは栄養素の抽出物です。健康の維持、慢性疾患からの回復には、いまや不確かな常識である「栄養のバランス」ではなく、「タンパク質とビタミン・ミネラルの絶対量を摂る」という考え方が重要です。

3. コーディング

翻訳によってタンパク質がつくられていくことを専門的な言葉で「コーディング」といいます。 合成されたタンパク質は、細胞内でその働きを終えると、速やかに分解されます。必要なタンパク質を合成し、また分解、合成。つまりこのタンパク質の代謝が保たれていることが「生きている」ということなのです。タンパク質が不足した状態で代謝を行わなくてはならなくなると、古いアミノ酸を使うようになる。古い廃材では、良い家は立てられない。

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