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鍼灸師のキャリアについて

鍼灸師のキャリアについて一緒に考えていきたいと思います。このような話を学生時代に耳にすることがなかったために執筆しました。私一人では説得力に欠けるので、鍼灸業界で活躍している3人の先生にも取材しました。

実際に母校でもある東洋鍼灸専門学校で90分間話した鍼灸師のキャリアについての講義では、アンケート結果が90%以上が満足でした。

鍼灸業界の裏話やレジェンドたちも出てきます。

既に今これを読んでくれている方はきっと現状を打破したい、鍼灸界で活躍したいと本気で考えている方だと思います。

成功と失敗は紙一重です。成功、失敗は行動しています。なにもしていないという状態では成功と失敗はありません。

このnoteの有料エリアには、私以外他3人の活躍する先生が登場します。それぞれに3時間ずつ取材した内容をまとめて掲載しています。9時間取材し、まとめた内容で完成までに1ヶ月ほどかかりました。

最後の方には3人の先生方の歩んできた道のり、学生に向けたアドバイス等もありますので、是非ご自身のキャリアを考える上で参考にしてみて下さい。このnoteが今後の行動の指針となれば幸いです。

※文章をアップデートし、内容をさらに濃くしました。4人の先生にそれぞれ会いに行ってお話を聞いたと思えばお値段以上になっていると願っています。今後値段を上げる可能性は多いにありますので、気になった方は早速購入することをオススメします。

もし、買って読んでくれた方がいたら会った時や見かけた時に声を掛けて下さい😊たくさんの方に買って頂けたら取材した先生方にもお礼したいです。

ゴール:自らのキャリアを考え、行動しながらまた考えられるように。そして鍼灸師として活躍できるように。

今日をきっかけに実行した人と10年後また話せたら幸せです。ぜひその際は、DMやメールで共有して下さい。死ぬほど喜びます。笑。

先日患者さんの家族である鍼灸学生の2年生さんが2週間に渡り見学に来られましたが、学校で学んだ2年間よりも濃い、学びがとても多かったと言ってくれました。あっ自己紹介を簡単にさせて下さい。

入学してから数えるとちょうど、鍼灸界に15年になります。24歳で入学し、現在39歳です。(2023年)現在オンラインでの活動はほとんどしていないので、初めて私の名前を耳にする方も多いと思います。

はじめまして。福本晋平です。歴史好き祖父が、名付け、自らの道を切り開くようにという想い、漢字は祖父こだわりの左右対称にしたようです。身体均整法にも通じるかと思います。←少し強引でしたね(汗)

さて、臨床50年の先生から比べたらまだまだ新米です。そんな新米だからこそ伝えられることがあるのではないかと思い、この度は母校で講演させて頂いた内容をnoteで共有させて頂きます。

このような機会を与えてくれた故毛塚理事長先生、校長先生、就職課宇喜田さん、柳谷素霊先生、これまでお世話になった先生方皆様に感謝します。理事長は学校で会う度にガッチリ握手してくれて、面白かったよ今後もよろしくと言ってくれたのを昨日のことのように思い出します。

毛塚理事長の訃報を受け、ご冥福をお祈りします。


鍼灸師は国家資格であるのに鍼灸界を去る先生が多い現実

さて、在学中の行動次第で今後の鍼灸人生が良くも悪くも決まるような気がしています。一年生から圧倒的に行動することが在学中には必要だと思います。学校だけでの学びで3年後活躍できるのか?

私は難しいと思います。

これまで卒業後、困って相談に来る学生が数名いました。

口を揃えて話す内容は

「就職したが、思っていたのと違う、今後どうしようか迷っている」です。

厳しい言い方かもしれませんが、圧倒的な準備不足。平和ボケ甚だしいと思います。

もちろん生き方はそれぞれです。

年金で生活し、ローンもなくゆっくりまったり、余生を生きる方はいいでしょう。

ちなみにこのnoteは、鍼灸で身を立て、活躍したい。という方向きの内容となっています。趣味の一環で良い方は不向きですので画面を消してください。

ちなみに私のクラスにも鍼を置き、鍼灸は効かないと言っている同級生(カルチャースクールの趣味のノリ)がいて非常に悲しい思いをすることもありました。←否定はしません。人それぞれですから。

ただ、鍼灸が効かなかったら3000年も存在していないと思いますし、中国、韓国欧米では鍼灸医学は研究もされていて、世界的有名な病院でも取り入れられている事実から申し上げて効きます。

鍼を置いた方の実力不足だと思った方が良いです。

それを鍼灸のせいにして責任を押し付けるのは格好悪いです。

世界に目を向けて事実をみると、韓国、中国、アメリカは日本政府より鍼灸治療に前向きです。うちのクラスは21人いますが、鍼灸を未だにしている人は私の把握する限り、7割くらいでしょうか。しかし、業界全体ですが、新卒鍼灸師は10年で9割が辞めるとも言われています。以前に某治療業界の人材紹介会社の方も言っていたので、間違いないとは思います。

3年間で500万近くかかる鍼灸専門学校。10%しか生き残らないのか。

しかし、本当にそうでしょうか。

もしそれが事実であれば、原因はどこにあるのでしょうか。

どのようにすれば私たちは生き残っていけるのでしょうか。

私は上記のことをずっと向き合って考えてきました。

ここにいる皆様ともに鍼灸界の現状を踏まえ皆様の今後にお役に立てれば幸いです。今日のために、鍼灸師歴、9〜23年目の3人の活躍する先生にもインタビューしています。こちらも紹介していきます。

どんな想いで皆さん学校に入ってきましたか。

きっとそれぞれ志があり鍼灸学校に入学していると思います。志高く、その情熱を胸に抱き、ぜひ読んで頂き行動してみて欲しいです。動けば風が吹いて運気もめぐります!!

自己紹介

東京都新宿区にある伝統校である東洋鍼灸専門学校を2013年に卒業し、現在に至ります。

現在は3年前に長野県軽井沢隣接している御代田町に土地を購入し、長野県の御代田町(隣町は軽井沢)に家を建て、2拠点生活をしています。これも少しでも良い鍼灸治療ができるように自らも大自然に近いところにいることを試したかったことが大きな要因です。詳しくはnoteに書いています。

現在、東京都渋谷区桜丘町にて一人鍼灸院をやっています。今は婦人科系疾患をメインに扱っているが、ガン、頭痛、膝腰肩手首の痛みなどの運動器疾患も治療します。

私は、後藤りゅう先生のもとで5年半修行しました。(在学中2年半&卒後住み込み3年)後藤りゅう先生の鍼灸の師匠は藤本蓮風先生、整体は黒川ノートの著者でもある身体均整方の黒川先生に師事していました。北辰会の古い先生方で後藤先生を知らない先生はいないでしょう。

藤本蓮風先生が東京での一番弟子は後藤だと言わしめた先生です。人柄も志も素晴らしい先生です。ちなみに後藤りゅう先生は日本人です。もう師事して15年経過しますが、今でも月2回、見学と稽古会で会っています。

黒川先生からも国分寺の治療所のあとを継いでくれと頼まれていました。(時効だから言っていいのかは不明ですが)よく黒川先生から診療中に電話が掛かってきて、私が対応していたのでこれは事実です。

後藤先生は、鍼灸と整体のミクスチャー治療を考案し、日々実践し続けている先生です。自己顕示欲の無さからほとんど知られていませんが、ものすごくピュアで治療が大好きな先生です。現在業界で活躍している先生も昔見学にも訪れたりもしています。

オンラインの情報は皆無で私が修業時代に新患に場所を説明するのが大変でグーグルマップだけはピン立てました。グーグルの評価と現場は乖離しているので、皆様現場に足を運んでみて下さいね。活躍している先生は本当にすごいですよ。

まずは鍼灸界の現状を皆さんでみていきましょう。

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