【スーパーステップ1周目の所感】1日30分の英文法学び直し
当方、死ぬほど英語ができない。
ここでの「死ぬほど」は比喩でもなんでもなくて、たぶん現状のまま海外に行ったら死ぬ。
道とか訊けないし、おにぎりが食べたくてもシラミボールが出てくるだろう。
私は地震雷火事英語というほど英語が嫌いで嫌いで、その感情はもはや憎しみの域に達していた。
フライドポテトは揚げ芋、フライドチキンは揚げ鳥、ハンバーガーは肉挟みパンと呼ぶ。コーラは麻薬。
英語なる言語への疎ましさは受験期にはピークへ達し「なぜ第二次世界大戦でア〇公に負けたのか。かような言語より日本語の方が公用語に相応しい」というわけのわからん場所へ飛び火、あやうく右〇思想に傾くところだった。
結局、10代後半で英語に敗北しリベンジを果たせない人生だったので、ここにて一念発起。
三十代のうちに克服したいと考えた。
そんなわけで2023年の12月から英語の学び直しをはじめたのだった。
無職が英語を習得したところで何になるんだという話だが、英語が話せたらいざという時にオーストラリアへ行ってブルーベリーを摘む仕事ができるようになる。
月収50万らしい、意味がわからない。
紆余曲折あって10月の後半から中学英文法「スーパーステップ」に手を出した。
紆余曲折の部分はそのうち書くかもしれないし、書かないかもしれない。
とにかく1ヶ月半かけてようやっと1周し終わったので、備忘録的な感じで所感をまとめた。
(自分用なので何の役にも立たないよ、悪しからず)
くもんのスーパーステップ、何も見ず一通り解く
1周目は「どれくらい自分は英文法を覚えているのだろう?」という現状を知る意味で、文法書の類を一切見ずに解いてみた。
本当はテキスト→問題集の順番がいいのだろうけれど、テキストを読み込んでいる間に飽きてしまう可能性が大いにあったので(なにせ1章につき10ページ近くある!)、問題集からはじめた。
中学から6年間+大学浪人と大学時代(単位落としたけど)合わせて10年ちかく英語を学んでいたわけだから、多少は覚えているだろう。
慢心であった。
腕試しをかね、1周終わらせてみた結果がこれである。
なんもわからん。
とくに中盤からの比較、受け身、現在完了などなど。
それらの概念があったことはぼんやりと思い出せるけれど、文の作り方が曖昧……どころか一切不明。
数学で言うところの「微分積分」なるジャンルがあるのは覚えているがもう公式はわからない、的な。
スーパーステップは1章が「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」の3立てになっている。
最初が異様に点を取れていないのは、当然なにも覚えていないからである。
一応章の前に概略説明と例文があるが、本当に触りだけの2文なので、応用問題が出たら一切対応できない。
「ステップ」では難易度が多少下げてあるのと、「ホップ」の解説を読んで「なるほど、そうやって文を作るのね」という点がわかってきたため少し点が上がる。
が、やはりまだ定着はしていないので最終的なまとめとなる「ジャンプ」では点が取れない。
といった感じ。
苦手箇所の洗い出し
一周目を説いてみて苦手だな、わからんなと感じたところは以下のとおり。
・副詞の位置。基本的には主要素の後だが、例外的に前になるものもあり意味がわからん。しゃしゃるな。
・そもそも主要素が不明になるときがある。英語能力以前の問題。
・三人称の動詞にsを付け忘れる回答が多すぎ。理解できてないわけではないからそこまで問題でもないのだが、うっかりミスがひどい。テストなら致命的。
・三人称の不規則変化? 知らん。
・過去形の不規則変化も知らん。全部edをつければいいと思ってる。goedじゃねえんだよ。
・aとtheの違いが曖昧。また、どちらも付かない特別条件を理解してない。概念的なものにはつかないらしい。へぇ~
・another、the other、it、one……ここらへんの理解を適当にして生きてきたので解けない。
・不可算名詞と可算名詞につくものの違いがわかってない。manyとか。
・someとanyの違いもわかってない。someは単数になりえないなけどanyは単数でも使うんだっけ、厳密過ぎ。
・makeAB AをBにする、のような決まった型、一切おぼえてない。で、おぼえても翌日には忘れている。
・erとest以外の比較級、なにもわからん。~の中で最も○○な××みたいなの嫌い。
・受け身の文章作るとき、なぜか時制を意識できない。なんでもisisis書いて間違う。過去だっつってんの。
・過去完了形はもはや日本語が難しい。完了・継続・経験、多岐にわたりすぎ覚えられん。
・過去分詞が過去形と異なるやつ、全然覚えてない。とにもかくにも変化する単語が苦手。
・動名詞と不定詞の違いがいまだに分かってない。tryみたいな意味が変わるやつ、発狂しそう。
・動詞+前置詞がセットになった句、これ本当に覚えられない。
・つまるところ前置詞の意味が理解できてないのだと思う。ひとつの単語に意味詰め込み過ぎなんだよ。
・thatでもwhichでもいいけど前置詞がつくならthatは駄目ね、みたいな謎ルール……は?
・条件ifのあとは現在形、日本語にひっぱられてすぐ間違える。
・なんとなくわかってるつもりになって、問題を解くと間違えるwhoとwhomの違い
・仮定法ifのあとは過去形、一人称でも三人称でもwereという特別ルール……は?
・使役動詞、ありすぎでは?
・付加疑問とかいうただただ混乱するジャンル。思い出してしまえば間違いづらいからマシ。
・間接話法の時制一致、ルールだから仕方ないけど気にくわない。現在形使わないとか表現としてつまらなくないか?
などなど、8割方感情的な愚痴。
英語なる言語に対する文句。
回答を見ても自分の間違っている理由がわからない問題に関しては、GPTに「なぜ私が間違っているんだ!」と噛みついている。プライドだけ高い厄介な新人みたい。
正解と回答を提示するだけでなく、間違った理由を細かく教えてくれるから、意外と優秀。
学生時代に教師へ質問に行けていた人はそうやって成績を伸ばしていたのだろうな、と納得した。
これからの展望
2週目以降はより詳しく理解するため、文法テキストと英文法地図なるものを併用していく。
テキストを読み込んでから、再度問題と解いていくという方法。
一週目にて苦手な箇所や間違いやすい箇所など理解が及んでいないところがわかったので、それらの解説を重点的に読み込んでいきたい。
丸暗記ではなく「なぜその答えになるのか」が説明できる状態で満点を取れるまで、問題集を周回し続ける。
おそらく春先まで延々とそれをやることになるだろう。
ただ困ったことにこのテキスト、購入したのが15年ちかく前なので「仮定法」が入っていない。内容も多少変わっているかもしれない。とはいえ新装版を買い直すのも癪である。まあ、そんなことは些末な話。
目下一番の悩みは、1日30分以上の時間確保が難しいこと。
というのも、今は朝30分勉強しているが、これ以上は集中力が続かないし、時間的リソースもきつい。
かといって適当な時間帯(夕方とか)に予定すると、ズレ込んで習慣化できない可能性が高い。
とはいえ1日30分だと1章終わらせるのには時間が足りなくて中途半端になってしまう。
ここら辺の解決策も年内には考えておきたいところ。
それにしてもあれほど憎らしかった英語だが、最近は少し楽しいと思えてきているから不思議。
学生時代よりも解説が理解できるせいだろう。
結局人間、わからないが過ぎるものは面白くないし、できないものは続かないということのようだ。
こんなペースで英語習得ができるかは定かでないが、楽しいと思える範囲で続けていきたい。