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最近はもっぱら1,000円カット

ばかり行っている。たぶん、かれこれ4年くらい。大学を卒業して都内に引っ越したあと、新しく美容院を開拓するのが面倒で適当に近くの安価な美容院に通い始めたところ、「安い美容院」の良さに気づき、それからはもうずっと1,000円カットをはじめとした安い美容院にばかり行っている(便宜上、「1,000円カット」という)。

1,000円カットのいいところは、まずなにより安い。
これに尽きる。普通美容院で男性が髪を切ると3,000円〜5,000円くらいはかかる。仮に4,000円で月に1回切るとして、年間48,000円。けっこう高いのである。1,000円カットだと12,000円。はい、36,000円浮いた。台湾とかいけちゃうでしょ、これ。

早い。
1,000円カットは事業の形態上、1人あたりに割く時間を短くしなければいけない。普通の美容院だと1〜2時間かかるのに対して、1,000円カットは15分〜30分くらい。少なくとも半分くらいの時間でカットが終わる。これは店にとって都合がいいことであり、同時に僕にとっても都合がいい。髪を切られている時間は緊張感があり、決して心地の良い時間ではないのでさっさと終わりたいという客側の願望とぴったり合致している。

そして、それを支える技術がある。
まず、同じ仕上がりなら、長く時間がかかる人より短時間で仕上げられる人の方が技術は高い。つまり、1,000円カットでそれなりの施術ができる人はみなカットの技術が高い。1,000円カットでの素早い施術は、技術がないと成り立たないということ。というか、1,000円カット的な店はたいてい「美容院」じゃなくて「理容院」的な扱いになってて、働いている人も「理容師」が多い(そして理容師は免許が要る)ので、ベースが違う。もっというと、ちゃんと要望を伝えてディレクションすれば、普通の美容院の似合わせカットより1,000円カットのほうが満足いく場合が多い(おれ調べ)。

つまるところ、「安い」「早い」「上手い」の三拍子が揃っているというわけなのです。それに気づいてから、もうふつうの美容院には行けなくなってしまいました。
もちろん、普通の美容院は居心地がよかったり、空間がおしゃれだったりするけど、そこにあまり価値を感じてない人はぜひ一度1,000円カットに行ってみてはどうでしょうか。