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あたしと彼女の話15

『お節介』

 隣で同期が後輩に怒られてる。そんは2人をフォローする訳でもなく、私は好きな俳優の画像を漁っては癒しを求めていた。
 私ごとでありますが、昨日、誕生日を迎えた。
だからと言って何だ変わらない。 
毎年のこと、叔母から誕生日おめでとうメールが入ってくる位だ。

「熊谷先輩、仕事中に如何わしい画像を漁るの止めてもらえます?」

後輩の細谷が不機嫌そうな顔で立っていた。

「はぁーい」
「これ、新しい書類です」
「ありがと。どうよ最近?」
「聞き方がオヤジみたいですよ」
「時々は、優しく特別扱いしてあげなよ」
「…余計なお世話です」
「意地はってたら、誰かに取られちゃうよ」

 他人のことは良く目につく。しかし、自分のことは気づかないことが多い。
好きな人が出来ても、気がついたら別の人とくっついていたりと。
1人置いてきぼり状態である。なので、好かれようとか努力するのが馬鹿らしくなる。
それを自然体でイイと言ってくれた人も居た。その人は勘違いをしている。
私はめんどくさがりで努力をしないだけ。
でも、ついつい、お節介はしてしまう。


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