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また来て下さい

『うちはいつでも歓迎ですからまた来てください』


ありがたいことに今年に入ってバイトを辞めるたびにその言葉を頂く。


転職を始めてからしみじみと、働く時間って人生の大部分だったんだと痛感し、これは適当はあかん、と、ちゃんとやりたい仕事を探し始めた。


それまではなんとか稼げれば、やりたいことに費やすお金を作れれば適当でいいやと思ってたけど、1日10時間くらいの私の人生が、なんか死んだ時間になるのは違うわ!と今更ながら理解したのである。


なぜなら、大学を卒業してから私はやりたいことしかやってこなかったのだ。


芝居に20年ちょっと、
ヨガに13年。


好きなことに注いできた労働時間は、当たり前に人生そのものだった。


だから、お勤めは、そうはいかないと、大人なんだから好き嫌い言わずに与えられたことをやらねばと思い込んでいた。

でも、先に自分軸を知ってしまった私には無理だと痛感。


キャンプが好きなのでキャンプ用品店で働いたものの、物売りが好きなわけではなかった。


知らぬ間にエクセルに上がる個人の売上額。成績。


違和感がここかしこに出てきた。


最初は店長が嫌なんだと思った。


でも、嫌なのは私の選択が私らしくなかったことだとわかった。


もっと地球と人の調和点に立ちたい。


でもここで働く人たちを否定したくはない。


退職日を決めてからは、今まで以上に物売りの仕事に敬意を込めて、そしてちょっと無責任に、私はお客さんが気持ちいい買い物をする手伝いをしようと割り切って働いた。


退勤時間に最後の挨拶をしたら、

スパルタ店長が、

またいつでも歓迎ですからここで働きたくなったら来てくださいね


と言ってくれた。


辞める時は、惜しまれながらやめなさい。


斉藤一人さんの言葉だ。


あ、ちゃんとやれることやったんだな、そう思えて職場を後にした。

勤め始めは地獄のように感じた職場をこんな形で離れられるとは、本当に自分次第なんだとこれまた痛感。

さぁ、次の仕事はどうなるかな。
風に委ねて帆を張って、また航海に出よう。


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