見出し画像

『和田誠展』に行ってきました。

刈谷市美術館で9月16日から開催されている和田誠展。イラストレーター、グラフィックデザイナーとして広く知られる和田誠。

今回の展示はイラストやグラフィックなどの他に映画監督やエッセイスト、アニメーション作家など、多岐にわたる和田誠の仕事の全貌を紹介する展示となっている。

こちらが刈谷市美術館、来館するのは初めて。
入り口も「和田誠展」仕様。

自分と和田誠との出会いは子供の頃。
父の本棚に星新一のショートショートが並んでおり、自分はそこから1冊取って暇さえあれば読んでいた。

その挿絵をしていたのが和田誠なのだが、その頃の自分は挿絵の作者の名前を知るよしもなかった。名前を知ったのは大人になってから。

今回の展示に興味を持ったのも星新一とのアートワークが見れるかもしれないと思ってのことだった。

来館したのは9月17日、日曜日のお昼前。
展示して2日目、3連休の中日なかびということもあり混雑を予想したが、館内は程よく人が入っているという程度。
展示を見るために並んだり待ったりというストレスはなかった。

入り口。まず最初は2階に上がってから回るという形式。

まず入り口に入って目の前に広がるのは有名人のイラスト。

ヒッチコック、マイケル・ジャクソン、オードリーヘップバーン、薬師丸ひろ子、渥美清…映画好きとしては数々の銀幕スターに胸が高鳴る。

この通りが終わると最初の展示スペースへ。
展示はいくつかのスペースに分かれてるのだが、このスペースがボリューム的には最も大きい。

ここは和田誠の生い立ちから始まり、これまでの主なアートワークをコーナーごとに分けて紹介している。
ここが本当に見ごたえがあって、特に面白いのは部屋の中央にいくつか柱を立てて面ごとに年表形式でアートワークを紹介しているところ。

こんな感じで一面ごとにアートワークが紹介されている。これだとお客さんが分散されるし、柱ごとに回らなくてもいいから見やすい。

自分が期待していた星新一とのコーナーも発見。
初めて自分のお小遣いで買った星新一の本が『きまぐれロボット』だったので、そのシリーズが飾ってあったのはテンション上がったな。

子供の頃に読んだということもあるが、星新一の世界観には和田誠のイラストが本当に似合っている。

ちなみに自分が購入したのは右上の文庫版

正直、星新一関連以外は和田誠に関する情報をほとんど知らず(料理愛好家の平野レミが奥さんということも初めて知ったくらい)に行ったので、見るものの多くが新鮮だった。

和田誠自身が映画好きということもあってか、映画のポスターや映画関連のコーナーが多いのも楽しかった。

時代性もあってポスターの絵柄が渋い。
『麻雀放浪記』(1984)の監督・脚本を担当しているのも初めて知った。
『恐怖の報酬』のポスターも良いね~
これ見て三谷幸喜の著作のイラストを担当していたなぁと思い出した。
舞台のポスターも多く手掛けている。

とにかく圧倒されるのがその仕事の幅の広さ。
映画のポスターから始まり、舞台やイベントのポスター、書籍の表紙、挿絵など恐らく自分のようにその存在を知らなくても、イラスト自体は誰もが一度は見てるんじゃないだろうか。

週刊文春の表紙を担当していたことも初めて知った。圧巻!
挿絵を担当した本がズラッと壁に並べてある。恐らく誰もがこの中のどれかを一度は目にしたことあると思う。

ひと通り2階を見て1階の展示室を見て終わり。
自分が館内で過ごした時間は1時間半~2時間くらいだと思うが、その気になれば一日中いれそう…

映画の1場面を扱ったカレンダー。
バットマン、シザーハンズ、ハリーポッター…!

ということで、想像以上のボリュームに大満足の『和田誠展』だった。
前期と後期で分かれてるらしいので後期になったらまた足を運んでみようかな。

『和田誠展』は愛知県刈谷市美術館で11月5日まで開催されているので興味ある人は是非足を運んでみては。

※和田誠の映画に関する著書。
まだ一つも読んだことないから試しに読んでみようかな。


読んでいただきありがとうございます。 参考になりましたら、「良いね」して頂けると励みになります。