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12月の朝活園藝教室~プロから学べる庭いじりのコツ〜

日時:2021年12月16日(木) 8時30分~10時
場所:BONUS TRACK

シモキタ園藝部 部員のともみです🌳
だいぶ冬らしくなってきた12月の朝活園藝部。イベントシーズンを控えたBONUS TRACKをパトロールして支障枝や雑草のロゼット、刈り残した枯れたツルなどをきれいにしました。

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子育て世代も参加しやすいように、今回から開始時間を8時半にした朝活。まずは現在ボーナストラックでみつけられそうなロゼットの数々をマメシバ先生からレクチャー。ロゼットとはバラの花のように放射状に葉が開いて並んだ形状を指します。秋に芽を出した雑草は冬のあいだ、地面ぎりぎりに葉を広げて寒さをしのぎながら、精一杯光を浴びようとしています。そんなけなげなロゼットですが、春になって大きく育つと商業施設の植栽では見栄えが悪いので、見つけたら除草しないとなりません。除草のポイントは地面の少し下に鎌を差し込んで刈り取ること。根っこごと引き抜いてしまうと植栽地を荒らしますし、地中の根を残しておけば、空気や水の循環を助け、菌類などの棲み処になって土の中の環境を良くしてくれるという利点もあります。

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BONUS TRACKの西端からパトロールをスタートです。※右はツリバナです。

■ツリバナ
支障枝はどれでしょう?とのマメシバさんから参加者への問いかけ。BONUS TRACKにおける支障枝とは人や車の通行の邪魔になったり、席に座ったお客さんの顔に当たりそうだったり、ドアなどの開閉時にぶつかったりするものを指しています。

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このツリバナは道路にはみ出している枝があったほか、チラシを入れるポストにぶつかっている枝もありました。マメシバさんの問いかけに応えて初参加の方が見つけてくださいましたが、前途有望ですね。風で揺れてこすり続けると塗装が剥げてしまうかもしれないので、切らないといけません。

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また、支障枝ではないですが、この株立ちのツリバナは株が混んでいるので、すこし整理した方が良いとのこと。どの株を切るかは下から辿って行って全体を見て判断します。

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もう一つツリバナの剪定のポイントとしては、人間の習性として枝が大きく左右対称に広がっているのを好まないということ。対生(枝が向かい合って着く)の樹種なので仕方ないのですが、目立つところはシンメトリーのどちらかの枝をバランスよく切ると美しい印象になります。

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■リョウブ
ツリバナの隣のリョウブです。これもシュート(ひこばえ)が伸びて株が混んでぶつかり合っているので整理することに。2本のシュートのうちどちらを切るか検討した結果、バランスからいっても、リョウブらしくなく真っ直ぐに伸びてしまっている形からいっても、真ん中の方を切ることになりました。

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シュートを切った途端、挿し木にするから枝をちょうだいっと皆が群がったのは、さすが園藝部(しかも初参加の方々も!)。よしじさんがどこで切ると根っこが出やすいかご指南くださり、皆で山分けました。

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■ネムノキ
次はネムノキです。他所ではとっくに葉が落ちていますが、まだ緑でした。右側の枝が垂れ下がってしまっていますが、切るのは惜しいので誘引することになりました。

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マメシバさんの誘引の技を見せていただきました。

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ロゼットを探して雑草の除草も余念がありません。

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■クラビア
そして最後の大仕事は駐車場の端で伸びすぎてしまっているグラウンドカバー、クラピアの刈込です。成長力旺盛で、上にも伸びて隣のマンションにもはみ出てしまいました。10m以上の幅があるのでけっこうな作業でした。

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すっきりしました。剪定した大量のツルはコンポストとして活かします。冬は枯れるクラピアですが、まだ緑の部分があったので、貴重な窒素分です。

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今回も3名の初参加の方がいらして嬉しい限りだったのですが、とくに新入部員の高校3年生(試験休み中でした)は元気いっぱい・植物大好き。「楽しい~!」と言いながら作業をがんばってくれたので、みんなハッピーになりました。

シモキタ園藝部

シモキタ園藝部は、園藝のプロからアマチュアまで多種多様な人が集まりシモキタらしいみどりをつくり、いかし、はぐくむことをテーマに活動しています。活動にご興味があれば気軽にメッセージお待ちしております。

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