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自由に生きた大学生時代

 「演劇に勉強」自分のやりたいことを馬鹿みたいに

遠藤径至さん、39歳。SHIMOKITA COLLEGEに住んでいる厚生労働省の職員です。

今回は現在二十歳である我々とともに暮らしている遠藤さんに二十歳の頃について聞いてみました。

当時大学二年生であった遠藤さんは演劇サークルに入っていました。演劇は面白かったようで、遠藤さんは脚本と演出も担当していたみたいです。一つの公演で脚本できるのは一人だけだからその座を他にも脚本をやりたいと思っている仲間と争うわけです。自分が脚本を担当することになったとき、争った仲間が脚本を書けなくなるというところに葛藤を抱いていたようです。

 サークルでの恋愛

サークルの中では遠藤さん、恋愛も色々と経験していたようで振られまくった人生だったそうです。それについて葛藤はあったかと尋ねたところ、

「恋愛に葛藤なんてないわけないじゃないですか(笑)自分は好きだけどサークル仲間として話すことはできるしそれで意識することにはなるが、それ以上の関係になることは同意を得られない限りできないからどう仲良くなれるかの葛藤はありました」

「好きな子が好きだと言っている作家の本を片っ端から読んだり、自分が興味ないジャンルの舞台でも、その子が観たいと言っていれば、興味あるふりをして一緒に行ってた」とも言っていました。

 勉強も興味あることを一途に

勉強面では心理学を専攻しようと思っており、その頃から心理学に関する本を大学の図書館で借りては読んでいたようです。

自分から選んで本を読んでいたから本当に自分が興味を持っていたことなんですね。私は課された書物しか読んでこなかったので自分が学んでいることに対してここまで興味を持てる遠藤さんが羨ましいです。


 ガキな二十歳、でも自由な二十歳

振り返ってみて遠藤さんにとってどのような二十歳だったかと聞くと、

「一言で言うと、好きなことやってたよね、勉強したいこと勉強して、芝居やりたいから芝居やって、好きな子に悶々と好きになってたっていう、バイトもやりたいからやってそのお金も好きなことに使ってたし、自由だったよね」

「ガキだった。自分の将来に繋げようと思っていなかった。馬鹿みたいに」

「馬鹿というのは悪い意味ではなくて、自分の狭い世界が別に広がることもなく、狭い世界のまま狭い自分が楽しいと思うことをやっている感じ、幸せだったよね。その後社会に出て苦労はするかもしれないけど」

編集後記
狭い世界で自分が楽しいと思うことをやるというのはかなり印象に残りました。遠藤さんは就職に苦労もしましたが二十歳の自分に送るメッセージを聞いたところ、「まあ、いいんじゃないんですか」と言っていました。自分が満足できるように生きていれば人生を肯定することができるのではないかと感じました。

取材・編集 吉田英嗣


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