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ポピュラー和声学「テンションコード」

和音に彩りを与えるテンションコードですが、かつては非和声音として旋律を彩るものとして登場したものが今ではコードとして定着しました。

出典はこちら。

テンションコードの捉え方

和声学ではテンションとして付与される音を、非和声音と解釈し、元の協和的な音に戻ることを前提とします。元の協和音を原位音、非和声音に移動した音を転位音と呼びます。
対して、コード理論では、単純に3度堆積の拡張としてテンションコードを捉えます。

非和声音の種類

掛留音
前の和音構成音が残ることで発生する非和声音です。

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刺繍音
原位音に刺繍的に音を上下させる非和声音です。

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原則的に短9度を形成する場合は不協和感が強いので禁止されますが、C7上においては許容されます。
C(CM7)上では、中心音のドが揺らいでしまいますが、C7だとBbの音とdimを構成でき、BbリディアンもしくはCミクソリディアンと解釈できるので、ある程度許容されます。

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経過音
次のコードとの間を経過的につなぐ非和声音です。

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倚音
和音の頭から鳴る非和声音です。
他の非和声音より存在感があります。

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テンションコードの種類

ナチュラル・テンション9th
和声学では根音が長2度変位したものと捉えます。

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ナチュラル・テンション11th
和声学では3rdが短2度変位したものと捉えます。
長3度とは半音でぶつかるので併用できず、CmやCm(b5)などで使用します。

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ナチュラル・テンション13th
和声学では5thが長2度変位したものと捉えます。
6thとの違いは根音との音程関係の距離の違いです。

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オルタード・テンション

テンションノートが、半音で変位したコードです。

♭9th、#9th
通常、ドミナント7th上で使用します。
同主の短旋法ラ♭、シ♭の音を使うので変化させやすく良く登場します。

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#11th
コードトーンの3rd, 5thのどちらからも派生したといえるテンションです。

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♭13th
G7上で構成する場合ミ♭が13thとなるため、短調で使われることが良くあります。

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まとめ

複雑に見えるテンション・コードですが、読み解いていくと単純な旋律の変位として捉えることができます。

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