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不思議な体験

あれは、子ども特有のバグ的なものなのか。

中学1年生の頃、那覇の上空に夜10時頃現れた漫画みたいに行ったり来たり停止したりするUFOをみた。6歳の頃には親戚の家の二階に上がる階段で15センチくらいの人間を見て、驚いて逃げた。

もっと言えば、7歳くらいまでは母親のお腹にいたときの記憶のようなものがあって、父親のカフスボタンが入っている引き出しをさも以前から知っていたかのように開けて取り出して遊んだり、オレンジ色の景色が脳裏に浮かんだりしたのだ。当時住んでいた団地で近所の友達と遊んでいた時には、ふと別の棟の郵便ポストにスーパーボールがあるのがわかって、「ちょっとついてきて」と引き連れて、実際にあった時には「へーお前すごいなー」ってなった。こういったことが度々あると自分では「なぜだか知らないけど人にはあまり言ってはいけない」気がして黙っていたが、年齢を重ねるにつれてポツポツ話すようになり、今では「あれは夢で見たことと現実が混同していたか、記憶の上書きの過程でそれっぽくなってしまった」と考えるようになっている。その方が僕も周りも安心するが、どこか寂しいと感じる自分もいる。何かを手にした代わりに何かを失った感覚だ。

生と死のトレードオフ。

どこかに詳しい人がいたら話してみたい。



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