小説とかエッセイとか

 学生の頃と比べ読書する時間は減りましたが、小説やエッセイを読むのが好きで、特に直木賞作家・姫野カオルコ氏の作品は好きで、小説やエッセイを何冊か持っています。「ツ、イ、ラ、ク」「桃」近年では「謎の毒親」など印象に残った作品はいくつもあります。
エッセイだと三島由紀夫、石田衣良、音楽関連の書籍も読んだりします。

 ファンの方もいるでしょうから、作者、名前は出しませんが、一部でサブカル側から人気といわれた私小説を文庫本で呼んだ事があります。
タイトルは随分と主語の大きいもので、リアルタイムに知らない世代の私が読んだせいもあるでしょうが、ほとんど共感できなかった。読みやすかったし、その時の風景の描写は良かったと思いますが物足りなさを感じました。
私小説という感じはせず、言葉は悪いですが、四十代のメンヘラおじさんの思い出自分語りの域を出ていなかった。
大人になれない。だから結婚できないという負のスパイラルを見せられているような気がして、敢えて言うと逆にそこが切なく感じましたが。文庫本なので、あまり文句も言えませんが、まだマンガかライトノベルでも読んでいた方が全然楽しい。
もっと深く掘り下げ、毒がないと小説はつまらない。
 一過性的で日記かポエムの域を出ないような小説がベストセラーになるのもなんとなく音楽に似ているところがあるような気がします。歴代のヒット曲全てが音楽性が高いわけではないのと同じで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?