世界のテック企業最新トレンドを時価総額上位30社で検証

世界の時価総額上位30社を調べる機会があったので、トレンドを調査してみた。調査は、楽天証券の時価総額ランキングから企業をピックアップし分析する方法で実施。(リンクは末尾)

1.上位30の時価総額は約900兆円で、3割がテック系
2.テック系内訳は、6割が主要OSを提供するあの企業
3.C向けプラットフォーム事業がトレンド

1.上位30の時価総額は約900兆円で3割がテック系

時価総額の上位30社合計で約900兆円、うち3割の280兆円をテック系(8社)が占めている

続いて金融系(7社)200兆円、製造系(6社)160兆円と続き、その他9社で200兆円という構成。

2.テック系内訳は、6割が主要OSを提供するあの企業

さらに、テック系の内訳を見ると主要OS(Windows , iOS , Android)を有するgoogle,apple,Microsoftの3社で210兆円(6割)を占める。
ただし、google(80兆円)は広告、apple(80兆円)iPhone販売とビジネスモデルは異なる。

続いて、新興企業のSNS(Facebook , Wechat)を有するFacebook,テンセントが47兆円。ただし、PERが51~86倍と高く、今後利益アップがもとめられる。

そして、EC系のAmazon、アリババの2社で44兆円。両社はマーケットプレイスを運営しているが、アリババの利益率64%に対して、Amazonは、フリーキャッシュを再投資にまわす戦略をとっており対極的。

3.C向けプラットフォーム事業がトレンド

テック業界を見ると米国、中国での戦いで日本企業は登場しない。そもそもTOP30社に入っている日本企業はトヨタ1社のみ。

共通点は、C向けのプラットフォームを独占していること。OS、検索、コミュニケーション、App store、買い物など、日常的な消費活動の入り口を押さえることで成功している。

つまり、最新テクノロジーによるイノベーションにより「サービス業」がリプレイスされ、結果として、これらの企業へ利益が集約されているといえるだろう。

リンク(楽天証券)

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/special/worldcaprank/

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