【青ベか物語 後編 十七~三十三話まで】 山本周五郎の名作を全文朗読  作業用BGM・睡眠導入などに  読み手七味春五郎  発行元丸竹書房

青べか物語 前編はこちら!
https://youtu.be/NLKu2osoGj8

後編は、経済原理から、三十三年後まで、十二篇を一挙掲載!
浦粕ののどか風景と激しい人たちに囲まれて、青春の日々を過ごす若き山本周五郎。
 人間を描く! 山本周五郎が終生貫いた小説信条を結集したような長編青べか物語。面白くあること、真実であること。周五郎はそのことを胸に秘め、青べか日記を片手に筆を取り出します。

 小説なんて面白けりゃいいんだ、と嘯く編集長の前で、原稿料の百円札の束を燃やしてしまった周五郎。青べかで竿を垂らし、櫓をふるっては海へと流されていく周五郎。蒸気河岸の先生は浦安の地で忘れられてしまったけれど、歯を食いしばって百円札を燃やし、寒さに震えながら筆を運んだ青べか物語は、今も読み継がれ人の心に残っております。

■青べかについて
当時浦安の風物で会ったべか舟は、長さが4.5メートル、幅は90センチほどで海苔の養殖などには欠かせない舟であった。青べかはおそらく伝馬舟だろうと言うことで、それも肥料運搬に使われたコエテンマではなかったかと言われています。正体が何にせよ、間抜けなぶっくれ舟であることに変わりはない。

■登場人物
蒸気河岸の先生……若き山本周五郎。おおむね、私として登場。
芳爺さん   ……「大蝶」の倉庫番。周五郎に「青べか」を売る。
和助     ……釣舟宿「千本」の主。
鉄なあこ   ……和助の長男。
おかず    ……和助の長女。
おすみ    ……和助の二女。
久      ……和助の二男。
長太郎    ……「三男。小学三年生。長と呼ばれる、周五郎の庇護者。
おしづ    ……和助の三女。
倉なあこ   ……千本の船頭。気のやさしいおとなしい男。
おきぬ    ……千本の女中。

高品さん   ……浦粕の名家。中・商紙に勤務。
きん夫人   ……高品の妻。
おりき    ……高品家の女中。
とみちゃん  ……高品家の女中。銀ちゃんとの子どもをうむ。

助なあこ   ……大蝶丸の水夫。純情な男。
お兼     ……缶詰工場の雇い女。少し浮気性。
しっつあん  ……お兼の怠け者の夫。
水汲みばか  ……「魚辰」の主人。一日中水を汲むことを生業としている。

五郎     ……洋品雑貨店「みその」の息子。
ゆい子    ……五郎の最初の嫁。砂のバリケードを作るくせがある。
安なあこ   ……五郎の友人。
わに久    ……消防組長。
ささやん   ……兵曹長。妻と四人の子を一度に失う。
繁あね    ……両親に捨てられた不幸な少女。妹とホームレスをしている。
源太     ……繁あねの父。すずき釣りの名人だが、釣船を失う。
扶原支配人  ……大蝶の支配人。
助二郎    ……源太の雇い主。
おたつ    ……若松という小料理屋の女。
柏権十郎   ……芝居の親方。
森さん    ……浦粕座の小屋主。
赤痣の男   ……石灰工場の新参
おせい    ……ごったくやの小料理屋、澄川の娘。
おかっちゃん ……芸妓。
富なあこ   ……砂についての哲学的をもつ。
元井エンジ  ……葛西汽船の七号船の水夫。もくしょうと呼ばれる
おさい    ……臼田屋の二女。
はるみ    ……おさいの娘。
勘六     ……五色揚げ「朝日屋」亭主。
あさ子    ……勘六の妻。
杉さん    ……あさ子と関係を持つ渡り職人。
若い巡査   ……朝日屋の営業に疑問を持つ。
末吉エンジ  ……夫婦で倹約生活をする、吝嗇家。
吉さん    ……漁師。
幸山船長   ……東湾汽船の船長。
お秋     ……大叶屋の娘。幸山船長の想い人。
波木井船長  ……東湾汽船の三十六号船の船長。ブル船長。
浦粕の宗五郎 ……アジ演説をする。
秋葉エンジ  ……浦粕の宗五郎に感動する。
源さん    ……漁師。
野口エンジ  ……三十二号船の機関士。
銀ちゃん   ……三十二号船の見習い水夫。美少年で女にもてる。
おつゆ    ……安田屋の女
私服警官   ……博打を取り締まるが銀公にけがをさせてしまう。
おはま    ……根戸川亭の女。
おすず    ……船宿野口の娘。
おつゆ    ……綿屋の娘。
平井エンジ  ……二十三号船の機関士。
増さん    ……漁業組合の雑役。家鴨
きみの    ……増さんの妻。足が不自由。
お花     ……てんぷら屋天鉄の娘。
平二郎    ……漁師。
栄子     ……喜世川の女中。心中事件を起こす。
岸がん    ……峰岸屋なにがしの外交員。
杉田春    ……東浦バス会社の会計主任。
留さん    ……渡船三十六号船の水夫。
お秀さん   ……留さんの女。
仁公     ……三十二号船の水夫。
平助     ……二十九号船の水夫。
荒木さん   ……大蝶丸の船長。
正山さん   ……大蝶丸の機関士。
増山さん   ……町役場職員。
秋屋エンジナ ……機関士。
大伍船長   ……船長。
おたま    ……籠屋の娘。長と同級生。
かんぷり   ……長の同級生。
山本酒落斎  ……山本周五郎の恩人。
彦山光三   ……山本周五郎の知人。
彦山夫人   ……彦山光三の妻。
秋山青磁   ……小西六社員。
宮田新八郎  ……アサヒグラフ編集。
木村ふみ子  ……作者の原稿整理係り。



■この動画の
前編
1はじめに
2青ベかを買った話
3蜜柑の木
4水汲みばか
5青ベか馴らし
6砂と柘榴
7人は何によって生まれてくるか
8繁あね
9土堤の春
10土堤の夏
11土堤の秋
12土堤の冬
13白い人たち
14ごったくや
15対話(砂について)
16もくしょう

後編
0:00 17経済原理
15:53 18朝日屋騒動
35:55 19貝盗人
48:57 20狐火
55:27 21芦の中の一夜
1:30:36 22浦粕の宗五郎
1:44:05 23おらあ抵抗しなかった
2:11:34 24長と猛獣映画
2:19:34 25sase baka
2:23:31 26家鴨
2:48:53 27あいびき
2:57:26 28毒を飲むと苦しい
3:22:48 29残酷な挿話
3:33:59 30けけち
3:37:00 31留さんと女
4:03:16 32おわりに
4:16:18 33三十年後 

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