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自分の好きなものぐらい自分で守らなくてどうするのよ

NHKラジオ番組「FMシアター」から。
毎週週末の夜(土曜日)、耳で味わう珠玉の物語を届けてくれる劇場、
それが最近おきり入りの「FMシアター」
独創性溢れるオリジナルが私の脳を楽しませてくれる。
今回は「新撰組・土方歳三」が、幽霊として現代に復活し、
五稜郭の舞台、函館が大混乱になる。
最後は、多くの幽霊たちと、函館市民が戦うところまで発展する設定。
しかしメモした台詞を後で読み直すと、
まちづくりのヒントになる視点がいっぱい詰まっていた。
「自分の好きなものぐらい自分で守らなくてどうするのよ」
「人は生きてる間しか夢はみられないんです。みてはいけないんです」
「この時代のことはこの時代の人間が守る」
「なんだかよくわかんないけど、せっかく自分の手で守った街なのに、
出て行くのはどうかな?と思って・・。
この街のためになんか頑張りたくなっちゃった」など。
極端な人口減で寂れていく函館を出ていこうとしていた女性が、
この事件をきっかけに、転出を考え直すシーン。
「郷土愛の醸成」など、カッコいい言葉はいらない。
本気で消滅の危機感を感じ、必死に守ろうとしたこと自体が、
彼女に、郷土愛が芽生えた・・そういうことなんだと思う。
全国で、人口減対策として、移住・定住を促進する施策が花盛りだが、
まずは、今住んでいる住民を留まらせる施策の方が大切だ、と
最近、特に思う。
彼ら彼女らが、本気で住んでいるまちに愛着を感じたら、
その魅力を外に向けて発信してくれるはずだから。


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