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20歳年下に囲まれて過ごしたオッサンの半年

備忘録として、ちょっとだけ真面目に感想を書きました。

ポンコツ先生として二期目を終えて

京都精華大学で担当しているクラスの授業が無事終わった。

最終日は、授業を通して生徒がつくった作品を展示し、たくさんのお客さんに来ていただいて楽しんでもらえたのでホッと胸を撫で下ろしている。

上の動画は、生徒のインタビューとメイキング動画。僕は最後のクレジットロールのパラパラ漫画をちょっとだけ手伝わせて頂いた。

僕は現在3年制を受け持っており 今回で二期目にあたるのだが、一期目も最高に楽しかったけど二期目はさらにこの仕事を楽しめた気がする。

学内では 今年持っていた生徒に加え、去年の生徒とも顔を合わせるので、常に誰かしら知った顔と話せるという環境だったのも楽しかった理由の一つだったと思う。大学に行く日は毎回ワクワクしたし、帰りはしょんぼりしながら帰った。

今期が始まるに当たって最初に決めたこと

二期が始まる際に、心構えとして以下のようなことを意識するようにした。

【学生との距離感】
バランスを取ることを考えずに ガンガンきてくれる子とは深く付き合う

もちろん授業中に生徒の扱いや評価に差を付けたりはしないが、講師としての立ち位置を意識しすぎると自分自身が楽しめない時間を作ってしまうことにもなる。

せっかく若い子たちに囲まれ、刺激をもらえる機会に恵まれているのだ。ガンガン距離をつめてきてくれる子たちとはプライベートでも遊びに行ったり、飲んだりと人間的な付き合いを深められるように意識した。

大学に行けばその日は京都に泊まり、誰かしらと飲みにいくようにしていた。今年の生徒とも行くし、去年の生徒とも行くので、この1年で20歳くらい年下の人たちと絡む機会が異常に増えた。

不思議なことに、毎回財布からはその日受け持った授業のギャラと同額か同額以上が消えていったが、学生との会話から学べることの多さを考えると十二分に元が取れる充実した時間だったと思う。

学生たちと講義後にご飯を食べ、一緒に鴨川で始発を待ちながら過ごしたり、恋愛相談に乗ったり、オールでボーリングに興じたりと、大人になってからはなかなか経験できない時間を過ごさせてもらった。

僕の自宅に終電を乗り過ごした生徒が5人泊まったこともあったし、酔いつぶれているときに生徒に勝手にピアスを開けられることもあった。40歳でまさかピアス。耳には握り潰されてグシャグシャになった棒状のピアスがぶらぶらと揺れていた。鼻に開けられなくて本当によかった。

酔いつぶれて生徒の前で見事な醜態を晒してしまうこともあったが、それでも変わらず友人のように付き合ってくれることに感謝しかない。首を締められたり、スカートと網タイツを履かされたりと良い塩梅でナメられるのも心地よかった。何度か外で凍死しかけたことも良い思い出だ。

若返りの錯覚。 鏡を何度見てもそこにはおっさん。

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