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「機能を減らしてみる」という授業

大学の講義でいろいろなアイデアの発想法を教えたりしている。
その中で「機能を減らしてみる」というお題を出すことがあった。

普通、機能は多いほど良いものと考えてしまいがちだが、あえて機能を減らしてみることで新しい価値を生み出してみるという大喜利のようなお題だ。

ジュースの自動販売機のコイン投入口を減らし、ただの「ジュース見てもらい機」みたいなしょうもないことを考えてみようといった内容だ。

現実にも、例えば携帯電話の機能を減らしてみると高齢者が利用しやすい「らくらくホン」みたいなものがあったりするが、そういう役立ちそうなものを考えたり気づいたりすることもこの講義の目的の一つだったりする。

生徒からも「カラオケでAメロもBメロも飛ばしてサビだけ歌えるボタン」といったアイデアも出ていた。僕は母の胎内にリズム感を置いてきてしまったのでカラオケに行くことはないが、普通のカラオケ好きや、お金がない学生が効率よくカラオケを楽しむには良さそうな機能な気がする。(似たような機能はもしかしたらあるのかもしれないけど)

そんな中、生徒のひとりがこんな発表をしていた。

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