腐ったものを食べた男が孤狼の血を見る
腐ったものを食べる男
昨日買ったサンドイッチを冷蔵庫に入れるのを忘れたまま放置してしまった。
翌朝、豚の平熱くらいに妙な生温かさを持つサンドイッチを見て食うか食うまいか非常に悩んだのだが、両親から優秀な教育を受けていたので食ったら当たった。
タマゴサンドがそんな状態だったので少し考えればこんな結果になるのはわかりそうなものだが、そのときの自分は家の前にあるコンビニに行くことすら面倒くさく、たとえ妙な味がしていても面倒くさいことをするくらいなら腐ったものを我慢して食べようというロジカルな思考を持っていた。
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