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川を渡る

気がついたら死んでいた。

これが三途の川か、向こうから船がきた。渡し守が口を開く。

「ハーイ、川ワタルナラ6ドル、ヤッスイヨ」何で片言。「グローバル化ネ」

慌てて周りを見渡すと、朝顔の植木鉢。庭の手入れをしてたっけ。

「紫朝顔、素焼鉢、培養土に軽石ネ。江戸の亡者も喜ぶヨ」
さよなら、現世。

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