迎えを待つ

ボーイフレンドは海兵隊だった。

一度陸地を離れると、次に会えるのはいつの日か。毎日砂浜で、海を見つめて彼を思う時間が幸せだった。

ある日彼の殉職が知らされた。

私は信じる、この世に幽霊は存在する。彼は私を見捨てない、死んでも必ず会いに来てくれる人なのだ。

私は待つ、天に召されるその日まで。

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