東洋哲学のnote、本になりました
2020年にかいた東洋哲学の note を読んでもらった方むけのご報告です。
これ👇
じつは書籍化の話をもらって、いままでずーーーーっと書いてました。
2024年4月23日発売です!
3ヶ月くらいで書く予定が、3年半かかりました。
ほかに仕事しながらではなく、本いっぽんで。
めちゃくちゃ大変でした。
note はいい意味でアマチュアのためのフィールドだとおもいますが、
本はプロの世界。
そして自分は学者でもなければ、僧侶でもない、なんでもない存在。
なんでもない存在、と潔く認めきっていればサクッとかけたはずですが、認めきれない自意識があるなかで、東洋哲学を語るという矛盾。
タイトルは「自分とか、ないから。」です。
大きいテーマとして、ブッダの「無我」ってどういうこと?
を解釈してみる本です。
でも、書くのは、自我からまったく自由になっていない「自分」。
出版という承認欲求がザクザク刺激されながら書くのは、修行みたいなかんじでした。
東洋哲学にははやりすたりのサイクルがあります。たぶん。
わかりやすいのは1995年のオウム真理教の地下鉄サリン事件がきっかけで、下火になって、そこからまたヨガや瞑想が復権してきて今、という感じ。
東洋哲学が、虚無感に処方するある種の「劇薬」だとしたら、
ぼくは医師や薬剤師の免許をもっていない人間。
どの立場で書くのか?
書きうるのか?
というところで相当な迷いがありました。
「薬」のたとえをつづけると、最終的には、ひとりの虚無感の「患者」としての闘病記のようなものとして書く、というところに決着したように思います。
学者さんや僧侶の方々のフィールドに要請される厳密性を、いちどとりはらったなかで、きほんてきには「ぼく」という一人称で語る。
もちろん、結局は哲学者や哲学の紹介が必要で、そこは粗くはありつつも、大きく道を外さない最低限度の知識はみにつけるよう努力しました。
読んだ文献は1000−1500冊くらいになりました。(学者さんとくらべたら桁が1つか2つ足りないですが😭)
親鸞や空海といった日本の思想家については、その生涯の足跡と同じルートをたどって、様々な寺院や、彼らがみてきたであろう景色を取材しました。
とくに密教は実践の現場にいないとわからないことが多すぎたので、たくさんの護摩と、修験道の修行にも何度も参加させてもらいました。崖、めっちゃこわかった。
そんな感じで、わりとしっかりもがきながらやってたら、なんとか書けました。締め切りたぶん、30回くらいのばしました。ずっと待ってくださったサンクチュアリ出版さん、ほんとうにありがとうございました。
いまできることをやった、という意味では100%の本ですが、
めちゃくちゃ正直にいうと、当初かきたかった構想からすれば50%くらいでもあって、結構悔しい思いもあります。
ほぼ大乗仏教(特に空思想、あるいは華厳思想)をベースに書いていますが、いわゆる上座部仏教の思想としっかり接続して、とくに「渇愛」の概念を基軸にして、現代的な承認欲求と「自分」とういうストーリーへの依存を書きたかった。
でも実力がたりなかったです。
複雑になりすぎたので、とくに1章は直前でがっつり方針変更して、けっこうサラッとしたものになりました。今回の本に関しては、サラッとしてるほうがいいとおもうし、これでよかったのだと思います。
もう二度と本書こうって思わないだろうな、とおもうくらい苦しかったですが、めっちゃやりのこした感もあるので、やっぱりまた書くことになるのかもしれません。売れなければ声もかからないとおもいますが😂
そんなかんじなので、もし読んでいただけたら、ぜひ感想をX(Twitter)とかInstagramとかFacebookとか、書いてもらえたら嬉しいです。
どっちかというと、ほんとに正直に書いてもらえたら嬉しいです。
心に響いたところも知れるともちろん嬉しいですが、違和感があるところや、学術的な批判も大大大歓迎です。ハッシュタグをつけていただければみんなが見れるので嬉しいです。
でおねがいします。句読点ない感じで。
本文の写真とかスクリーンショットも必要なはんいバババッてアップしてもらっちゃって大丈夫です🙆
ざっくりたくさんの人に、というよりは、この本が届くべき人にしっかり届いてほしいなとおもっています。
もし投稿してくださる際は、なんとなく、届けたい人の顔を想像しながらかいてもらえたらいいな〜とおもっています。
3年半、ずっと巣ごもりみたいな感じで生きてきたので、これからある程度表舞台で取材とかもしていただいたりするのが結構こわいですが、がんばっていこうとおもいます。
まずはXのプロフィールが適当すぎるので変えるところから頑張ります。
このメガネもこう壊れたし。
あさって発売。
どうなるかな。なんか不安ですね。漠然と。
まぁなんとかなるか〜
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