シェア
清水ゆかり
2021年6月1日 10:39
感じたことのない季節だった見たことのない春だったいつもの桜並木に人影はなくただ夕陽に赤く染まりやがて陽が沈み散る花びらを見て思うのは寂しいというのではなく悲しいというのでもなくそれは言葉にない感情だったことに気づくさまざまなことがそうであるように過ぎてしまえば人は忘れてしまうというのならせめてその風景を切り取って音符に残そうと思った遥かな春の息吹と静かに過ぎる季節を もっとみる