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UiPath HyperHack応募のポイント

本記事はUiPath アドベントカレンダー2020(Googleカレンダー版)の12/28分の投稿です。UiPath HyperHack 20.10に参加した体験から応募のポイントを記載します。

UiPath HyperHack 20.10とは

UiPathさんが2020年末に開催したグローバルのハッカソンがHyperHack 20.10です。UiPathさんが2020年にリリースした新製品・新サービスを使ってユーザーが何か作るイベントで、誰でも無料で参加できて作品はUiPathさんが評価してくれて優れた作品は賞をいただけます。

詳細はUiPathの日本ユーザーコミュニティであるUiPath Friends渡辺さんがハッカソンについてまとめてくださっているのでそれらをご参照ください。非常にわかりやすいので参加を考えている方はUiPath Friendsで情報発信されていないか確認することをオススメします。

今回、幸運なことにMost Innovative Solutionという賞をいただけたので今後挑戦してみようかな?という方の参考にと思って記録を残すことにしました。

HyperHackは大きく一次審査と最終審査の2つに分かれていて、一次審査で作品を送付して、最終審査に残れたらメールで連絡が来ます。

一次審査の応募方法

一次審査応募に必要なこと
1.ハッカソンにユーザー登録
2.作品を送付

まず、全般的に言えることですが公式サイトに記載の日時は日本の日時ではありません。公式サイトにはいくつか期限が記載されていると思いますが、日本時間だと何日の何時になるかを事前に確認してください。

応募の最初は「1.ハッカソンにユーザー登録」ですが本当にユーザー登録だけで、この段階で作品について入力する必要はありません。唯一応募するカテゴリーを選びましたが後からメールのやりとりで変更可能でした。

また、最終審査ではZoomを使用します。もしユーザー登録済みならそのメールアドレスを使えば効率的です。

次に「2.作品を送付」ですが送付用のフォームは結構入力欄がありました。応募者の情報以外の項目で主だったものを列挙します。

・チーム名
・作品のzipファイルへのリンク
・応募者の写真(チームの場合は全員分)
・(アンケート)UiPathマニュアルに不足していた点
・(アンケート)UiPath新製品&新サービスに期待する点

なので「写真は事前に用意すること」「開発中に感じたことは残すこと」をおススメします。チーム参加の場合は代表者が取りまとめておきましょう。先にフォームだけでも確認しておくことをオススメします。

また、UiPathさんのフォーラムにハッカソンのトピックが投稿されているはずなので疑問があればそちらを確認してみると解消するかもしれません。

ちなみに応募者の写真はこんな感じで使用されます(私は写真がリンク切れだったらしく、最終審査のZoom画面を使ってくださいました)。

あと、お伝えしておきたいのは送付時に入力した情報を後から確認できない(確認画面も無いし、確認メールも来ない)ということです。送付した後は、誤入力で努力が水の泡・・・ということをついつい想像してしまうので送付前にリンクなどは入念に確認しておいてください。

私は不安になって同じものを再送しましたが、そのことをメール連絡したら柔軟に対応してもらえました。優しいですね。

作品について

一番大事な作品についてです。今回求められた成果物は以下の通りでした。

• PDD (Process Design Document)
• Project files/workflow
• Presentation (no longer than 10 slides)
• Solution video (not more than 7 minutes)
• Additional scripts (if applicable)

Project files/workflowは作って送るだけなのでその他を補足します。

作品について - PDD

いわゆる設計書ですが私はUiPathさんのTask Captureという製品が出力するWordファイルをベースに作成しました。UiPathさんが出してるものだから文句は無かろう。という考えです。

ただ、1作品内で複数のプロセスを作ってますがPDDは作品に対して1つしか作りませんでした。なので名前に反してプロセスについては概要しか書いていない、作品全体の内部説明資料という感じになりました。参考までにAppsカテゴリー作品のPDD目次を記載します。

1.概要説明
2.作品全体の処理フロー図
3.コンポーネント一覧(プロセスやその他構成要素の一覧)
4.Apps画面一覧(画面イメージ含む)
5.その他(設定内容など)

正直なところ最後に作ったので時間も無くて一番手を抜いた成果物です・・・
設計書と聞いてイメージするものより簡素なものでしたが大丈夫でした。

作品について - Presentation

PowerPointで作成しました。Judging Criteriaを踏まえて広く適用できることと、問題に合ったソリューションであることを説明するように注意しました。

Impact 25% - We want to see the overall impact of your idea. Is it far-reaching, does it have the potential of widespread use across customers
Presentation 15% - We will check if you have a well-defined problem statement, how have you articulated your solution, and if your presentation is precise

作品について - Solution video

ロボットが動いている画面を録画して、Windows10標準の「フォト」で説明字幕を付けました。BGMなしのそっけない動画です。

作ってみると7分という時間はかなり短いので断片的な内容になりました。最初は実際に動いているものを正確にお見せしなくては・・・と思ってましたが、結果ツギハギだらけの動画でも大丈夫でした。

作品について - Additional scripts

私は2つ応募して、1つの作品でAppsのエクスポートファイルを提出しました。もう1つの作品はAdditional script無しです。なので無ければ送らないでOKです。

一つ補足するとOrchestratorの設定は文書に書いてあるだけですし、私が送ったものだけでは動作はしません。全てを送らなくてもいいみたいです。

作品について - その他

作品全体についての補足ですが、完全に全て出来上がってなくても大丈夫でした。私はホテルの口コミを扱うソリューションで応募したのですが、私はホテル関係者じゃないので口コミに返信できません。なので返信ロボットは作成できませんでした。作れない理由や作った場合にどう設定すればいいかなどは文書上で説明しましたが、未完成な部分があっても見てくれました。優しいですね。

最終審査について

最終審査については日時やチーム番号の連絡がメールで届きます。チーム番号、チーム名、国や地域を記載したスライドを準備するよう指示があるので表紙のスライドに追記した上でピッチの準備をしましょう。

HyperHack 20.10の最終審査内容は以下の通りでした。

・Zoomでのピッチで、前半7分で説明して後半3分がQA
・時間厳守で説明途中でも切られる
・自身の画面を共有して説明するので基本何してもOK
・ただし、準備したチーム番号入りのスライドは表示する必要あり
・チームの複数人で交代して説明&QAの回答をすることも可能
・説明者以外はカメラ&マイクOFF
・最終審査でピッチすると、もれなくお土産がもらえるらしい

2時間枠で順番にピッチしていくのですが審査の最初から参加可能で他の参加者のピッチも見れます(他の方のピッチ楽しいですよ!)。次の番になったタイミングでチャットで連絡があります。

また、ファイナリスト以外は参加できないそうなので、追い出されないようにユーザー登録時のメールアドレスでZoomにログインしましょう。

そして、これは質問内容からの予想ですが最終審査の審査員は、事前に細かく成果物を見てはいません。なので「7分間のピッチが全て」の前提で説明した方が良い気がします。アピールポイントに注力しすぎると、そもそもどんなものかが伝わってない。みたいな事態になると思います。予想でしかないですが・・・

結果発表

結果について事前連絡ありませんでした。発表を待つのみですね。

英語について

私は英語が喋れません。もちろんゼロではないですが海外経験は数回の旅行程度です。なので全編Google翻訳に頼り切りでした。そしてQAの時間はグダグダでした・・・

やはりせっかくの質問に答えられないのは非常に申し訳ないですし、もったいないです。参加するなら英語が出来た方がいいでしょう。ご自身が無理なら出来る人を探した方が良いと思います。

ただ、3分間恥をかくだけっちゃだけです。私は英語あまり喋れないと早々に宣言しましたが、皆さん優しく対応してくれました。割り切って飛び込んでみてもいい経験になると思います。

因みに最終審査はすごく多国籍な状態なのですが、皆さん訛りなど気にせずガンガン喋っていて聞く方も全く気にしてませんでした。その状況を目の当たりにできたのは非常に良い経験でした(見習わないと・・・)。

こういう経験を無料で家に居ながらできるというのは改めて考えるとすごいことですね(短時間の留学みたいでした)。

最後に

久しぶりのド緊張でしたし、積極的に英語に関われて非常に良い体験でした。終わった後も最終審査で一緒だった方々をフォーラムやイベントなどで見かけると「おぉ、あの時の!」と妙に身近に感じられて嬉しいです。

また、諸々の影響で外出できず作品作りに使える時間が多かったのもハッカソンにとっては良かったです。経験のない製品やサービスばかりで開発中は発見の連続で良くも悪くも方針転換の日々でしたが、時間をかけて没頭できたお陰で気付きも多くUiPath開発者として幅が広がった気がします。少しは新製品知ってる風に語れるかなと。

書いてみるとだいぶ長くなりました。字ばっかりで恐縮です。

繰返しも含みますがハッカソン参加してみようかな?と思っている方々にお伝えしたい点をまとめて終わりにします。

・作るものが多いので、可能ならチームで参加しましょう
・気付きが多いので方針転換ありきで計画立てた方が良さそうです
英語はがんばりましょう!ただ英語は審査項目じゃなさそうですよ😎
・英語に興味無くても、作って応募だけでかなり得るものあると思います(普段使わない筋肉使う感じで発見が多いと思います)

また、渡辺さんはじめUiPath Friendsの皆様から受賞についてたくさんのお祝いのお言葉をいただきました。私にとって想定外のご褒美で本当に嬉しかったです。ありがとうございます。

次のハッカソンが今回をどこまで踏襲するかわかりませんが、少しでも皆様の参考になれば幸いです。

長文でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました。

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