「安い日本」実感(清水勝彦研究室ブログ)

Academy of International Businessの総会が開かれたソウルに先週行ってきた。調べてみるとこの前ソウルに行ったのはなんと10年前だった。友人も多いのに、と自分で驚いた。

もっと驚いたのは物価の高さ。いや、日本の物価の猛烈な安さといったほうがいいかもしれない。ローカルな人達が行くレストランのランチ平均(少なくとも私が見た限り)は12,000ウォン、だいたい1500円。コーヒー5,000ウォン。交通費は安かったが、それ以外は軒並み日本の1.5倍感覚だった。
インバウンドが流行るのも当然だと思う。日本の魅力はもちろんあるとは思うが、なにしろ「安い」。バブルの頃週末香港に行って美味しいものを食べたり、ブランド品を買うという「弾丸ツアー」が流行ったが、今やその逆だ(ゴルフ場も安いらしい)。おそらく円安がここまでなる前からじわじわと広がり、今に至るのではないか。

インバウンドで利益を上げている人達も多いと思うので、いいか悪いかは一概には言えない。ただ、あまりの安くなりぶりに頭をガツンとされた気分。「遊びに行きたいけれど、住みたいとは思わない」化がこれ以上進まないと良いと思う。

ソウルの最高気温は20度代後半で、湿度の高いことは同じでも相当涼しく感じた。日本が暑いのも心配だが、わざわざテレビでクーラーをつけろと毎日言わないといけないのか?という方がもっと心配である。


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