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カメコらよ、グラビアアイドルの勝手を許すまじ!

まじ卍である。

 独自の文化発展をしている島国日本には、グラビアアイドル、コスプレーヤー、撮影会モデルなどという、若い女子を集め、撮影会というイベントがある。そこにお金を払って「制限時間内に女の子の写真を撮る権利」を得るカメラ小僧が集まる。未曾有の需要と供給マッチングである。(もう20数年の歴史になるようです)

 カメコたち。推しのアイドルを間近で応援するため、ポートレートモデルのキャスティングを省くため、類似するカメコと情報交換するため…などなど参加する理由はそれぞれなのかもしれない。しかし、写真を撮り、何かしらの成果物が残るという点においては全員共通なはずだ。プロアマ、出来不出来は関係ない。全員がその著作権者である。

 被写体の女性たち。ただ単に撮られるのが好き、仕事のプロモーションの為、美意識の向上を維持する為…などなど参画する理由は人それぞれなんだろう。しかし、写真を撮られ、何かしらの成果物が残るという点においては全員共通だ。プロアマ、出来不出来は関係ない。全員がその著作隣接権者である。

 というわけで、お互いの重要と供給が相まって爆発的に市場が拡大している(筆者の想像)撮影会だが、その一翼を担っているのがtwitterをはじめとするSNSである。イベント終了後、一部のカメコたちは各々の成果物を仕上げ、タグ付けして投稿する。もちろんASAPで。まるで、「twitter, instagramに投稿して多方面よりリアクションをもらうところまでが撮影会です」という説明があるかのようだ。まぁ、表現は違えど、それぞれの被写体ごとに設けてある「投稿に関する条件」がイベント概要に記されているのだから、もはや前提となっていることに異論はないだろう。

 まずモデル側とすれば「ネット上に露出が増える」ことは、リスクはあれど、ファンを増やしたり、次の仕事に繋がったりするであろう良いプロモーションだ。それを金を払って勝手にやってくれるカメコたちは気の利く駒なのである。カメコ側としても、一定の欲望を叶えるという意味で、そこまでは一つの遊びの範疇と言ってもいいかもしれない。

 ところが、昨今個人でも課金制ファンサイトを開くことができるようになり、撮影会遊びが様相を変えてきた。成果物の使い道は人それぞれで、もともと投稿以外にもDMで本人或いは、その関係者に献上するという選択もできる。そこにどういう心理があるのだろうか、応援者ポジションを取る習慣?がオタクカメコにはあるのかもしれない。自己を顕示したい矛先が被写体にある者は、喜んで本人に送りつけるのかもしれない。だが、そういった謙遜というばかりか、卑下とも言えるようなスタンスを取ってきたことにより、一線を越えてしまったモデルが現れたのだ。

成果物の投稿はNG。DM添付は受付可。

 自身のアカウントで投稿することを禁じられ、献上したいならすればというマウント。ここまでは、女王様として、著作隣接権者として正当な行為ではある。
 がしかし、女王様は収益を発生させるファンサイトのコンテンツに、献上した写真のデータを使用しているのだ。

この怨みはらさでおくべきか

 本来ならば、プロモーションにしても、商品にしても、撮影者に対して対価を支払い、費用を負担して行うものを、あろうことか撮影者から代金を取り、著作者の意思で写真を送らせ、著作者にはその使用を禁じ、良いものを手にしたら、宣伝材料や商品として使用する。

 こんなことは横行させてはならない。断じて許されるべきではない。

 群雄割拠の撮られたいんです女子界。一人の非モテおじさんが推せる数なんてそう多くないはずだ。生き残るために必死になるのは素晴らしいことだけども、カメコたちには撮影者の権利と尊厳を蔑ろにするモンスターを育てないでほしい。

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