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ライフイズムービー

人にはいろいろな役割があると思う。

僕はやりたいことのサポートをする「メンター」という仕事をしている手前、日々さまざまな人生に触れている。

個人でサロンを開業してみたくて…という人もいれば、転職をしたいので背中を押してほしい…という人までいて、熱中している人生をフーフーせず、アッツアツのまま未来までデリバリーしている。

そんななかで感じるのが、「みんな主人公なんだな」ということ。

誰しも「わたし」という映画の主人公を生きていて、監督からの「カットォォーーー」の一言を聞くまでは、よい映画になるように全力でわたしをまっとうしている。

自分の人生においては、みんな主人公だ。


いっぽうで、他人の人生となると、役割が変わってくる。

たとえば、妻の人生にとっての僕は「片付けはできないけど、毎朝一緒にのんびり散歩に付き合ってくれるポンコツな夫」という役割かもしれない。

親友のAくんにとっての僕は「幼少期から仲良しで恋愛のアシストもしてくれたマブダチ」という役割かもしれないし、メンター生にとっては「いつも自分の話を聞いてくれて、やりたいことに向き合ってくれる人」という役割だろう。

誰かの人生に入りこんだ瞬間に、主人公ではない、ほかのキャストになる。

主人公は言うまでもなくその人で、僕は通行人Bになることもあれば、ありがたく名脇役を担当することもある。

そう考えると、なんだか楽しくなってきて、わたしは、どんな役割としてあなたの人生に存在できるのか。ということを真剣に考えたくなる。


これを読んでいるあなたにとって、僕はどんな役割なのだろう。

これから出会う人にとって、僕はどんな役割なのだろう。


この役割ってたぶん、勝手に与えられるものではなくって、挙手制みたいなところもあると思っている。

控えめにしていたら通行人で終わっていたところを、身を乗り出してその人に関わることで、ハリーポッターにとってのロンのような相棒キャラになれるかもしれない。

スネイプ先生のような実はいい人キャラにもなれるし、マルフォイのような戦友にもなれる。

通行人も立派なキャラクターだし、上下はないけれど、自分の大切な人であればあるほど、その人にとって重要な役割であればいいなと願っている。


あなたは、誰にとっての、どんなキャラクターですか?

あるいは、どんなキャラクターとして存在したいですか?


わたしの人生なんて…と思っている人ほど、まわりの人にとっての名脇役をしていたりして、実は最高のバイプレイヤーな可能性もあるのよね。

僕はこうして文章を書くことで、あなたの映画のエンディングロールにどうにか名を連ねられないかと期待しているのですが、もうお気づきでしょうか?


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表紙とアナザーカットたち↓

⌇ 絵 えりちゃん(妻)
✎  文 しみさん(夫)

夫婦で絵本をつくるのが夢です。

日記のようなエッセイを書いています。
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